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“働きながらスポーツを楽しむ”
これは日常的に身体を動かしているみなさんにとって大きなトピックです。

「どんなに忙しくても早朝にはかならず走ってます」なんてことを耳にすると、ついドキっとしてしまいませんか?ストイックになることだけが決して良いわけではありません。要は自分なりの“ほどよいバランス”が大切で、でも、そのバランスを見つけることはたやすいことではありません。

ここでは、その人らしいスタイルでスポーツを楽しみ、日々忙しく働いている社会人の方々を紹介していきます。

ベストなライフ・ワークバランス=働きながらスポーツを楽しむ方法を見つける、そのきっかけとなる連載になればな、と思ってます。

社内にある遊び場 ボルダリングの壁とトレーニングジム

連載第一回目は、有限会社フルマークス。アウトドアメーカーのホグロフスやヴェクターグライド、ヘストラなどを卸し、販売している会社。

数ヶ月前に「桜木町にオフィスを移転します」との連絡をもらい、まず驚いたのは、社内にボルダリング・ウォールとトレーニングジムをつくってることでした。

「(ボルダリングの)壁には、社員全員が登るわけでないんですよ。社内でノルマがあるわけでもないですし。よく使ってるのは、社長、僕、あとは社員数名。打ち合わせ終わりにゲストの方が登ったり、仕事帰りに遊びにくる友達もいます。僕はだいたい、朝一番にきて登るか、勤務中のリフレッシュのときに。ただやみくもに登るわけではなくて、レベルによってあらかじめ決められたコースにそって、足の位置、正しい身体の向きを自分の身体で探しながら登っていくんです。どんなに難しいコースでも、絶対に解決策があること。ここが醍醐味ですね」


限られた休日をいかにベストなコンディションで迎えるか

今回お話を伺ったのは、フルマークス販売促進部の田中嵐洋さん。
ご本人は、3ヶ月前にサーフィンをはじめ、普段は登山、岩登り、冬にはスキーを楽しんでいます。体力作りのためのランニングと、通勤時は自転車にも乗っているそうです。

「働いている人でも、余裕があれば、平日の朝や夜に身体を動かすことができますよね? でも、登山やトレイルランは、休みの日にしか行くことができません。そもそも、この“休日”って、社会人であれば、誰にでも限りがあります。とくにサーフィンやスキー、スノーボードといった自然相手のスポーツとなると、この限られた休みの日に天候に恵まれ、波や雪の状態もベストコンディション、なんて機会は1シーズンに1度か2度あればいい方です。でも、僕らはそこに(休みを)当てないといけないんですよ! もちろん、運もあります。ただ、その少ない機会を活かすためにどれだけの準備できるか。まずは、身体をつくっておくこと。自分が100%楽しむために、いつでも動かせる身体を維持しておくことですね。これは誰にでもできる、スポーツを楽しむ方法だと思います」

さらに田中さん。基本的にその日できる業務は、その日終わらせ、仕事は次の日に持ち越さないように心がけているとか。それも、限られた休みをスポーツに充てる大切な方法のひとつです。

「できる限りの努力はしていますよ(笑)。明日やろうは馬鹿野郎なんですよ。うちのスタッフはみんなそうだと思います」

(左)"made in Japan"のスキーブランド、ヴェクターグライドを担当している先崎太さん。
(右)ホグロフスのバックパックの前で撮影させてもらったのは、会社一パワフルな女性だという浅野真紀さん。

FULLMARKS Inc.
アウトドアメーカーの輸入業、卸売事業をはじめとして、イベント企画運営事業、店舗経営業、飲食店経営業、オリジナル商品企画販売などスポーツにまつわることを多岐に渡って行なっている会社。社員全員が日常的になにかしらのスポーツを楽しみ、社内行事として、登山へ行ったり、ソフトボール大会もあるそうです。

(文 村松亮)