fbpx

某ブランドのプレスをやっていたCumiさんが、この夏、東京からSF(サンフランシスコ)に移り住みました。

世界有数のリベラルな都市として知られるこの街は、海に面し、山々に囲まれ、スポーツを楽しむためのフィールドが整っています。穏やかな気候のなかでスローライフを楽しむ住民たちの生活には、スポーツがひとつの文化として根付いています。

そんな街で生活をはじめた彼女に、日々感じたことを綴ってもらうことにしました。

生きている感じがするという心地よさ。
自然に囲まれて、自分も自然の一部だったことを思い出した。   
サンフランシスコに来て1ヶ月。

正確に言うとサンフランシスコより少し北に位置するMarin County。
山と海に囲まれた町。ここはサンフランシスコよりも暖かくて気候がとても良い。

こういった環境で生活をすると、人間ってカラダに良いことがしたくなるものなんだなぁと日々感じる。

ここでの生活を通して、私が感じたことや思いを綴る。これを見て誰かが自分のスタイルを考えるきっかけになればいいなと思う。つながりの一部になれればいいなと思う。

<

274_SF02

毎日仕事に追われていた東京暮らしから一転、自分で時間を埋めていくという生活に変わった。

こんなに時間があることに少し戸惑いつつも、物事にひとつひとつフォーカスし、
丁寧に感じることができている今を幸せに思う。

ここへ来たら、したかったけどできていなかったコト達を少しずつ形にしていこうと決めていた。

その一つが “体を動かすこと”。
本来当たり前にできていたい体づくりが長い間できていなかったので、
この機会にもう一度整えたいと思っていた。

ここサンフランシスコでは、
車社会なのにも関わらずBIKE LANE(自転車専用道路)がほとんどの道路に存在する。

ハイウェイ沿いには歩行者と自転車専用の道も併設されているので、休日になるとそれらを利用して走ったり、サイクリングを楽しむ人が多くいる。山を背景にそういう人達を見ているとすごく刺激される。

東京にいたころ、ランニングやジム通いにも何度か挑戦したけど、
どうしても長続きしなくて…。

ちゃんと楽しんで継続できてる人もたくさんいるけど、
私は忙しい中、狭い空間の中でする運動に義務感みたいなものを感じてしまってどうしても楽しめなかった。

だからここへ来て、まず日常に運動を取り入れるというリズムを少しずつ身につけていきたいと思った。

まずは歩くこと。

近所を探索するために歩くようになってから、昼間の買い物は歩いて行くようにしている。
気候が良いのと空気がおいしいせいか、距離があってもしんどいとは思わない。

ランニングみたいに汗をかくのとは違うけど、
日常に取り入れて楽しく続けるという点ですごく良い気がしている。

スポーツウェアではなく、身軽な私服で何かのついでに歩く。
これも日常感があっていい。

歩いてるといろんなモノゴトに気づくことができるし、
とにかくおもしろい。季節の香りや人のさり気ない行動が見えたり感じれたり。

五感を開きながら歩く、体を意識して歩く。
気持ちいいし、気軽にできるし、自分らしい方法だと思う。

自分らしいって大事。

ヨガがかっこいいからやるんじゃなくて、ランニングが流行ってるからやるんでもなくて、自分に合った運動をみつける。コレなんだと思う。

私はマイペースにゆっくり進めることが好きだからこれからもそうしていこうと思う。

“歩く”の延長で、今後はハイキングやトレッキングにも挑戦していきたいな。

Cumi Honda
1983年生まれ、千葉県出身。幼少時代をインドネシアで過ごす。
アパレルPRを経て、2011年9月からサンフランシスコに在住。