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2016年から南アルプスの麓、静岡県川根本町で開催されている南アルプスマウンテンマラソン(MAMM)

第3回目までは「走れる」マウンテンマラソンとして開催され、第4回目を迎えた昨年はコロナ禍に対応した小規模イベントとして、ロゲイニングとオリエンテーリングをミックスしたオリジナルルールを取り入れて開催されました。

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第5回目となる今年は町の新たな魅力や活力を余すことなく生かすために、「走れるフィールド」はそのままに、ナビゲーションの「探す」という特性を加え、「探して走る」という新しいコンセプトを掲げて開催されます。

MAMMの舞台、川根本町といえばお茶の産地として知られますが、森に囲まれた立地から林業も盛ん。そのため、山中には発達した林道がくねくねと走っており、この名もなき林道を活用したコースづくりがMAMMの特徴の一つ。

この地にはこうした現役の林道に加え、廃道や100年以上前からある古道までを含むトレイルネットワークがあるのだとか。この土地の歴史が育んだ古道や、町の営みとして作られた林道を調査し、マップに落とし込んでいくのはコースディレクターの小泉成行さん。オリエンテーリングの日本代表選手として活躍する氏が日常的なフィールドワークとして調査し生み出すこの地図こそ、MAMMが誇る財産にして参加者を惹きつける要素です。

今年のMAMMは、これまで通りこの地図を活用しつつ、山・川・町とより多くの魅力を参加者に発見してもらうため、自由に回れる「探して走る」をコンセプトに掲げています。これは、トレイルランニングカルチャーの広まりと共に希薄になりつつある山での総合力を問うため。自然と対峙する観察力や、プランニング力、リスクマネージメントや判断力などを参加者は試されることになります。

ただトレイルを走り抜けるのではなく、自然と人間の共存の中でできた文化としての山道を体感し、南アルプスの大自然の中で己のスキルを発揮してみてはいかがでしょうか?

さらに興味深いのが「様々なアウトドアフィールドで活動する人々が、参加しても運営しても楽しめる交流の場を提供する」というコンセプト。

同じ自然をフィールドにしているにもかかわらず、キャンプ、トレイルランニング、ロゲイニングなどアクティビティごとにコミュニティが分断されがちだったアウトドアにおいて、その垣根を超えレベルを問わず楽しめるイベントを目指しているとのこと。それぞれのコミュニティとアクティビティが融合することで、アウトドアの創造的な楽しみ方が広がることが期待されます。

エントリーはすでに始まっており、締め切りは9月20日(月)23:59まで。山の総合力を試すべく、ぜひエントリーを!

開催日 2021年10月17日(日)
会場 不動の滝自然広場オートキャンプ場
主催 南アルプスマウンテンマラソン実行委員会
エントリー期間・方法
7月20日(火)〜9月20日(月)23:59
「イー・モシコム」サイトより
moshicom.com/57191/
定員 250チーム(※定員になり次第エントリーを締め切り)
参加費
18歳以上
7,700円(税込)/人(ノベルティーT-Shirts付き )
18歳未満(または高校生以下)
5,500円(税込)/人(ノベルティーT-Shirts付き )

2021年のルール詳細は、大会公式サイトをご確認ください。

南アルプスマウンテンマラソン公式サイト
ma-mm.com