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ランナーにとって縁の下の力持ちとも言える存在のギア、それがランニングベルト。

ちょっとした街中のランニングから、ロングトレイルのレースまで、ひとつあると様々な使い方ができます。

そんなランニングベルトに求められる一番の性能はフィット感です。収納力も大切ではありますが、着けて走った時に中のものが揺れてしまったり、着用の位置が上にずれてきたり、逆に重みで下にずり下がってきてしまうとランニングに集中することができません。

フィット感を突き詰めていった結果、最近はストラップなどのパーツがなく、下から履いて装着するループ型のランニングベルトが増えてきています。実際にループ型はとてもフィットしてずれにくく、収納物も身体に密着するようになっていますので揺れも気になりません。

Run boys! Run girls!
トレイルランナーの評価も高い、ループ型のNaked Running Band。

一方でループ型は着脱しにくいのが弱点。そうですよね、一回一回脱ぎ履きしないといけないわけですから。一回着けたら着けっぱなしという状況が多いとは思いますが、疲労が蓄積していたり、汗を沢山かいている中での着脱はなかなか大変です。

また、ランニングベルト側でフィット感の調節をしにくいため、複数あるサイズから自分に合うサイズを探さないといけません。Run boys! Run girls!でもNaked Running Bandのようなループ型のランニングベルトは使い勝手がよくとても人気が高いですが、気軽に使うという点では少し敷居が高いギアかもしれません。

今回紹介するPAAGO WORKS(パーゴワークス)のRUSH HIPは、フィット感と着脱のしやすさを両立させたランニングベルトで、気軽さと本気さのバランスがとても良いアイテムです。

前回紹介したPETZL/IKO COREと同じで、発売自体は昨年なんですが、入荷即完売を繰り返していたため、紹介するタイミングがありませんでした。そんな中、先日今年の春夏分が再入荷したので改めて紹介しようと思います。

気になる着脱方法とそのフィット感

RUSH HIPは前後に大きなポケットを一つずつ備え、サイドのバックルで留めてサイズが調節できる構造のランニングベルトです。

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カラーは、ミッドナイト(写真上)とスカイグレー(写真下)の2種類。

身体にフィットさせる方法ですが、シンプルなランニングベルトが(ストラップで)「留める」、ループ型が「着る」だとすると、RUSH HIPは(前後で)「挟む」という表現が適しています。

前後のポケットの身体側にはしっかりしたパッドが縫い付けられていて、サイドのストラップを締めることで、前後のパッドが身体を挟んで安定感が生まれます。このパッドは3分割されていて、装着時はしっかり身体に沿った形に。またこのパッドのおかげで、中に入れたものが身体に当たるストレスも軽減されます。

着脱はサイドにあるバックルでワンタッチで行なえます。また、バックル側のストラップは非伸縮型かつV字になっているので、一本のストラップで留めるより腰回りにしっかりフィット。ストラップの反対側には太めで強度のあるバンジーコードがついていて、装着後のサイズの微調節を行えるのも特徴です。

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サイドのバックル。体に干渉しないようにフラップが付いているのも嬉しいです。
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装着後のサイズ調節に役立つバンジーコード。横から見ると、前後で身体を”挟む”構造がわかりやすいです。

一般的なランニングベルトだと、ストラップは“留める”&“サイズ調節”の2機能の役割がありますが、“留める”機能と“サイズ調節”の機能を分けることでよりフィット感が高まる。これは最近のSALOMONのベスト型ザックのフロントサイズ調節の考え方にも近いですね。

果たして収納力は?

収納部分に関しては至ってシンプル。ポケットは仕切りなどがないタイプで前後に同じものがついています。サイズは500mlのペットボトルやフラスクが横に入る容量。ランニングベルトに収納したいものって大体、携帯電話、財布、ドリンク、補給食、鍵って感じなので、ボトルが入れば必要十分かなって思います。あ、キーループは中についています。

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500mlのペットボトルや大きめのスマートフォンを入れても余裕があります。

一方で、縦方向のサイズは意図的に抑えられているので、ウインドシェルなどは手のひらサイズに収まる(個人的においなりさんと呼んでいる)超軽量のもの以外は収納が厳しい感じがしました。

前後ともポケットにジップやベルクロなどはついていません。ただ、ポケットのメッシュがフラップ状になっているので中のものは落ちませんし、逆に取り出したい時にすぐにアクセスできるのが良い点。

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ポケットの素材には伸縮性のあるメッシュを使っているのですが、バンジーコードでポケットを圧縮することで、ボトルなどを入れた際の揺れも抑えることができます。一方で、バンジーコードが中心部に鎮座してますので、ポケットの開口部をおもいっきり全開にすることはできません。横長のものを入れたい場合は横から滑り込ませるような入れ方になります。と言ってもすぐに慣れるので、これがストレスにはならないかと思います。

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ボトルのような重みのあるものを入れたら、センターのバンジーコードでポケットを圧縮して揺れを抑えます。

拡張性と弱点にも着目

前後に4つ、合計8個のベルトループがあります。ベルトループはレースのゼッケンを付けるときなどに重宝します。着替えなどを伴うロングレースでは、ゼッケンをウエアでなくランニングベルトなどにつけておけると付け替えのストレスが無くて楽です。また、付属のバンジーコードを使えば、外側にストックなどをホールドすることもできます。

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また、さっき「縦方向のサイズは意図的に抑えられている」と書きましたが、これはバックパックとの干渉を防ぐためです。RUSHシリーズだけでなく、他社製のバックパックの装着も念頭に置かれているのがユーザーフレンドリーと言えます。

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とてもバランスの取れたこのRUSH HIPですが、気になる点も挙げておきますね。それはパッドによって安定感やフィット感がをもたらされている反面、そのパッドによって収納時にかさばったり着用時に熱がこもったりする点です。その点はループ型のランニングベルトが優れていますね。

人気の秘訣とPAAGO WORKSのものづくり

そんなRUSH HIP。改めてになりますが、昨年春の発売開始から入荷即完売を繰り返しています。その人気の秘訣は「気軽さ」と「ユーザー目線」なのかなと思っています。

これはPAAGO WORKSの全アイテムに言えることなんですが、デザイナーの斎藤徹さんはひとつのアイテムを作る際にとにかく試作〜テストを繰り返す方なんですね。RUSH HIPは20バージョンほど試作品を作ったとのこと。また、数年前に登場して話題を呼び、今でも人気の高いザックのRUSH UTなんかは完成までに30バージョン以上試作品のブラッシュアップを繰り返したそうです。

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RUSH UTの試作品の数々。

また、彼自身はトレイルランニングのトップアスリートではなく、アスリートの意見を取り入れつつも、アウトドアとギアをこよなく愛する独自の目線でブラッシュアップを繰り返していきます。そのことがPAAGO WORKSの製品全体から伝わってくる、気軽さ、親しみやすさを生んでいるんだと思います。

RUSH HIPの製作に関して斎藤さんがコメントを残していたのでここで紹介します。

RUSHシリーズの開発テーマは「いかにランナーのストレスを減らすか?」ということです。

(中略)

幸いこのHIPはとても小さいプロダクトですから、午前中に試作したものを昼休みにテストして、午後に改良する… ということを楽しく繰り返すことができました。最初はジッパー式だったポケットも、テストを重ねることで「ジッパー要らなくないか?」となったり、ベルクロ止めだったウエストベルトも「これも不要じゃない?」なんていう感じで、面白いようにシンプルになっていきました。こんな「機能をブラッシュアップする瞬間」がデザイナーとして一番楽しかったりするものです。

HIPを使ってみて、この楽しい開発感覚が伝われば本当に嬉しいです。“今は近所で、そのうち遠くで”思いっきり使ってあげてください!

RUSH HIPもランニングベルトに一番重要なフィット感をしっかり出しつつ、気軽に使えそうと思わせる、そして実際に気軽に使える! という、とてもPAAGO WORKSらしいアイテムでした。

暖かくなってよりランニングがしやすくなってきました。ちょっとだけ物を持って遠くまで走りたい時にRUSH HIPは最適です。また、長距離のレースに挑戦しようと思っていて、バックパックのサイズに悩んでいる方。容量の大きいバックパックの購入もいいですが、今のバックパックにRUSH HIPのようなランニングベルトを追加する、というのもひとつの選択肢ですよ。

“今は近所で、そのうち遠くで”使えるRUSH HIP。ぜひ多くの方に試してほしいランニングベルトです!

PAAGO WORKS / RUSH HIP ¥6,820-(税込)
bit.ly/RUSHHIP

住所:101-0032 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル404
TEL:03-5825-4534
営業時間:15:00〜20:00(火〜金)12:00〜18:00(土日祝)
定休日:月曜日
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最新情報
2021年4月2日でRun boys! Run girls! は8周年を迎えます。4月3日、4日はオンラインと店頭の両方で8周年企画を行いますのでお楽しみに!

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