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Nike(ナイキ)が2021年初頭に発表した2つの「怪我ゼロ」シューズ。プレゼンテーションでは昨年発表されたモデルをアップデートした〈ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット 2〉に加え、完全新作の〈ナイキ ズーム X インヴィンシブル ラン〉に熱い視線が注がれました。

ハイパフォーマンスの追求と両軸で、ナイキが昨年から打ち出しているのが「怪我ゼロ」。故障なくランニングを楽しもうというメッセージは、トップランナーだけでなく、走り始めの初心者ランナーから走る楽しさゆえに無理をしがちな中級者まで幅広い層に向けられたものです。

ソールにリアクトフォームを採用した〈ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット 2〉は先んじて2020年1月14日に発売されており、今回はズームXを採用した〈ナイキ ズーム X インヴィンシブル ラン〉をレビュー。2月18日に発売が予定されている新作の、感触やいかに。

ズームXの恩恵を誰もに

〈ナイキ ズーム X インヴィンシブル ラン〉最大の特徴は、やはりミッドソールにズームXを採用していること。先の箱根駅伝でも最多着用率を誇ったレーシングシューズ〈ナイキ ズーム X ヴェイパーフライ ネクスト%〉にも採用されているクッション性と反発性、そして軽量性に優れた先進のソール素材です。

ナイキのシューズの中でも選ばれたモデルにのみ採用されるズームXを搭載したというところに、「怪我ゼロ」に対するブランドの並々ならぬ意気込みを感じさせます。反発性と軽さを重視するレーシングシューズではミッドソールのボリュームは最低限となりますが、クッション性を重視する〈ナイキ ズーム X インヴィンシブル ラン〉ではズームXの使用量もたっぷり。しっかり厚底なスタイルに仕上がっています。

デリケートなズームXを覆うアウトソールは、目が細かく耐摩耗性に優れるパターンを採用。見るからに舗装路面でのグリップも良さそうです。くるぶし周りにはパッドが配され、足運びの際の接触ダメージを低減。幅広いランナーを対象とするためか、カカト部には樹脂の補強を入れて、ヒールストライク気味での着地でも足のブレを防ぐ作りになっています。

レビュー:ふわふわ感が弾み始める

足を入れてみると、あまりにふわっふわな履き心地に「おぉ…」と声が出るほど。歩くだけでも足裏がフワフワ、驚くほどのクッション性を感じます。自然に足が転がる感覚は、ボリュームたっぷりの厚底ソールが持つ、ゆりかご形状のタマモノでしょう。

走り出してみると、そのふわふわ感が弾み始めます。ゆっくりジョグペースでは前への推進力よりも、上へと浮かぶような感覚で走っていけます。筆者はかなりヒールストライクで接地をするのですが、とりわけかかと部分のクッショニングは強力。意地悪めにカカトからドンっと接地してみても、膝や足全体にかかる衝撃がいなされているのを感じます。

柔らかいながらも反発力のあるズームXのおかげで、いつもよりも滞空時間が長くなっていると感じるほど。アウトソールも十分なグリップ力で、大きな面でしっかりと地面を捉えてくれます。

一方で、ペースを上げると少し無理が生じるのも事実。5’00/kmを切るスピードになると、ソールの柔らかなクッション性が推進力を妨げる感覚があります。ジョグペースでの気持ちの良い感覚も消え失せ、接地時には体がぐらつきます。ナイキも製品発表時に「スピードを求めるシューズではない」と述べていましたが、ナルホド、うなずけます。

〈ナイキ ズーム X インヴィンシブル ラン〉の本願は、スピードを求めないジョグにありそうです。クッションと反発が気持ちよくシンクロするスピード領域をつかめると、いつまでも走り続けたくなるような、浮くような高揚感を得られるところにこのシューズの魅力を覚えました。

ズバリ一言で:
“ふらっと息を切らさず近所を走りたい時や、仲間とのイージーなグループランなど、ゆっくりペースのランニングをさらに気持ちのよいものにしてくれる一足”

ナイキ ズーム X インヴィンシブル ラン 公式ページ

最後に一点。ゆっくりペースのラン用だからと言ってシューズを適当に履かないこと。ズームXによって足が弾んでもしっかり受け止められるよう、アッパーはやや固めの仕上がりになっています。シューレースが緩いと、足が中で動いて指が擦れてしまいます。リラックスして楽しく、そして怪我ゼロで走るためにも、しっかりと靴紐を締めたかを要確認にして、走り始めましょう!

なお、同時発表の〈ナイキ リアクト インフィニティ ラン 2〉は同じ「怪我ゼロ」を目指しつつも全くの別物シューズ。5’00/kmで気持ちよく走れる健脚ランナーはこちらの方がジョギングのテンポに合うハズです。

こちらは同時発表の〈ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット 2〉 ソール素材はリアクトフォームで硬めの乗り心地。ペースを上げて走るならこちらを。公式ページ
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