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NIKE(ナイキ)から、最新シューズNIKE GO FlyEaseが発表されました。完全に手を使うことなく脱ぎ履きできる革新的なシステムにはNIKEのデザイン、イノベーション、エンジニアリングが見事に結実。その仕組みと魅力について解説します。

気になるNIKE GO FlyEaseの仕組みは?

このシューズで最大の特徴は、一切手を使わず脱ぎ履きできる着脱システムNike FlyEase(ナイキ フライ イーズ)を採用していること。履く時は、「ダイビングボード」(開口部)に足を入れ軽く踏み込み、脱ぐ時は踵の「キックスタンド」を反対側の足で踏むだけ。シューズを脱ぐ際はミッドソールが屈曲するので容易に足が抜けますが、履く場合は踏み込むことで、ミッドソールが固定されます。スリッポンのようなシューズでは、フィット感が低く脱げやすいことも多いですが、着脱が簡単なのに足をしっかりホールドできるところがポイントです。

また、手を使わない脱ぎ履きを可能にしているのが、足入れ部分の大きな開閉に関わらずシューズを安定した状態に保つことができる、双安定性ヒンジ(ちょうつがい)と、ミッドソールのテンショナー(張力調整装置)です。この柔軟でユニークなテンショナーにより、足だけでシューズを脱ぐという動作をこれまでとは全く異なる形で、さらに楽なものにしています。

あらゆる人とシーンに寄り添うシューズ

普段、何気なく靴を履き、脱いでいる人が大多数を占めているでしょう。しかし、手を使うことが不自由な方や、屈むのが難しい高齢者にとって、靴を履くことは容易ではありません。また、いつもなら無意識に靴を脱ぎ履きしていても、両手で荷物を持ったり、子供を抱っこしたりすると、途端にその煩わしさに気づくはずです。

手を使わず着脱できるNIKE GO FlyEaseは、障害を持っている人に限らず、あらゆる人々に寄り添うシューズとなっています。シューズに触れずに脱ぎ履きできるということは、手を清潔に保てるので、昨今の社会状況においても大きなメリットになると言えるでしょう。

きっかけは脳性まひの少年の意見から

Nike FlyEase(ナイキ フライ イーズ)のシステムが開発されたのは、脳性まひの少年が表明した、自分で靴紐を結ぶことができないという意見がきっかけ。それ以降、バスケットボールシューズを皮切りに、ランニング用ではNike Air Zoom Tempo Next%(ナイキ エアズームテンポ ネクストパーセント)など、あらゆるジャンルのシューズに搭載され、多くのパラアスリートを支えているテクノロジーです。

今回発表されたNIKE GO FlyEaseは、パラアスリートに止まらず、あらゆる人、あらゆるシーンで役立つシューズになること必至です。スポーツパフォーマンスの向上やデザイン性のみならず、リアルな生活に密着するテクノロジーがどのように進化していくのか注目が集まります。


現在発表されているNIKE GO FlyEaseのカラーバリエーションは3タイプ。夜明けの柔らかさを表現したパステルの色調や都市の夜景を思わせる大胆なカラーをイメージしたラインナップです。価格は¥13,000(税抜)、2月15日より一部のNIKEメンバーに招待制で発売を開始し、2021年後半に一般販売される予定です。