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ギアにまつわるコンセプトやコンテクストを紹介することも多いMARK GEAR by Run boys! Run girls!ですが、今回はシンプルにギア自体の魅力をご紹介しようと思います。

この連載でも常々言ってきているように、トレイルランニングのギアは年々成熟化が進んでいく反面、革新的なものが生まれにくくなってきていると感じています。そんな中で新商品に付加された小さな新機能をフィーチャーしても読む側としてはあまり面白くないだろうなと思い、毎回いろいろな角度から紐解いていますが、逆に単体で紹介をするということは、それだけ新鮮な視点で詳察したくなるモノが出てきたということです。

そのギアの名は、PETZL/IKO CORE(アイコ コア)。最大で500ルーメンの明るさを持つ、革新的な装着感のヘッドライトです。

厳密には最新商品というわけではなく、昨年の秋に発売された商品なんですが、その時点では入荷してすぐ完売してしまったので紹介ができなかったんですね。それが最近満を持して再入荷しましたので、改めて取り上げようというわけです。

トレイルランナーがヘッドライトに求めるものとは?

トレイルランナーがヘッドライトを着けるときに気にするのは、点灯時間、スポットか拡散かという照射方法の種類、白色か電球色かといった光の色等々ありますが、装着感というのも大きなウェイトを占めるポイントです。

走っていて頭に重さを感じたり、サイズ感がうまくフィットしなかったり、ライトが走っていてブレたりすることはすべて走る際のストレスにつながりますが、IKO COREはそんな装着感に関する悩みを一気に軽減してくれます。

特徴的なAIRFIT ヘッドバンド

まず目につくのがその独特な構造。一般的なヘッドライトは基本的にゴムバンドで頭に装着するものがほとんどですが、IKO COREは違います。特許取得のAIRFIT ヘッドバンドと呼ばれる樹脂製のフレームを採用。これが人間工学に基づいたデザインで頭の形にとてもフィットします。

頭との接触面積が最小限なため、ゴムバンド式のヘッドライトのような圧迫感や、ムレ感を感じることもありません。

MARK GEAR by RBRG
黒い部分が柔らかいパーツで、白い部分が硬いパーツ。装着して走っても硬さによる不快感はありませんでした。

また、撥水性のあるヘッドバンドは汗と雨に強くできています。長時間のランニングの際にライトのゴムバンドが汗でびちょびちょになる不快感を感じたことのある方も多いと思いますが、そのストレスからは解放されそうです(ただし、ちょっと検証不足なのですが樹脂製のバンドを長時間つけて走ることによるストレスは別にあるかもしれません)。

重さを感じない? 圧倒的な装着感

装着してみるとすぐに、重さを感じないことに驚きます。

トレイルランニングで使う一般的なヘッドライトは、大体が前面ライト部分にバッテリーがあるものか、バッテリーを分割して背面に持ってきているかの2パターンに分かれます。

前者であれば、頭の前側に重みを感じ、モデルによっては首を振ると少し重みで持っていかれる感覚が発生することも。後者は、頭の前と後ろで重みが分散されているものの、頭全体で重みを感じるという側面があります。

ところがIKO COREは違います。重さが分散されて感じるのではなく、大袈裟に言うと重さを感じないのです。首を振っても重さで振り回されることなどもちろんありません。嬉しくて、はじめてつけたときは走りながら意味なく首をたくさん振ってしまいました(笑)。

IKO COREの重量は79g。実はこれは特筆すべき軽さというわけでもなく、他社製の一般モデルでも近い光量やバッテリースペックで同等か少し軽いものもあります。ただ、それらと比べてもIKO COREの重さを感じない装着感は圧倒的です。

IKO COREを横から見てみましょう。

MARK GEAR by RBRG

前面(写真右側)のライト部分、背面(写真左側)のバッテリー部分と共に超薄型なのがわかります。IKO COREと近いスペックのライトですと、前述したように前面でライトとバッテリーが一体化しているものが多いのですが、IKO COREはそれらを分散しつつ、各パーツを最軽量化することで重みを感じにくくしているのです。

また装着するとわかるのですが、AIRFIT ヘッドバンドによって背面のバッテリーが後頭部のくぼみ(首の少し上)にうまく収まるようになっていて、それも重さを感じにくい一つの大きな要因だと感じます。

とにかく驚きの装着感なんですが、こればかりは文字では表しにくいので是非皆さんにもお試しいただきたいです。

ストレスフリーなサイズ調節

IKO COREはサイズ調節もとても簡単でストレスがありません。

ゴムバンド式ヘッドライトのサイズ調節って、頭から外して、ストラップパーツの部分を「うんしょうんしょ」と調節して、「あれ、ちょっと締めすぎたかも」なんてなったりすることもしばしば。走っていてサイズ感が気になってしまうと立ち止まって、調節し直すこともあったりして、意外と小さいストレスを積み重ねることが多いんですよね。

IKO COREのサイズ調節は後頭部のオレンジのドローコードを引くだけ。そもそも、AIRFIT ヘッドバンドが頭にかぶった段階である程度フィットしてくれますので、ドローコードはサイズ感の最後の調節といった感じです。

MARK GEAR by RBRG

このようにIKO COREのサイズ調節は、「装着したまま」「シンプルなアクションで」「サイズの微調節が効く」というのが大きな特徴。このことによってゴムバンド式ヘッドライトのサイズ調節にまつわるストレスを一気に解決しました。これはランナーにとってはとても嬉しいポイントではないかと思います。

柔軟性の高いバッテリー周り

IKO COREは、充電式のバッテリー「コア」が標準装備されていますが、それ以外にも単4電池3本で稼働させることができます。これもうれしいポイントです。

MARK GEAR by RBRG

充電式でも本体一体型のライトだと、電池切れの際の対応策がモバイルバッテリーを接続するしかなかったりしますし、充電池のみの対応だと替えの充電池を買わないといけません。そういう意味で、充電池と乾電池双方が使えるハイブリッドシステムは、ユーザーにとってはとても優しい仕様です。

また、ライトの充電池って本体経由で充電したりバッテリーチャージャー経由で充電するものが多いんですが、「コア」は本体にUSBケーブル(microUSB)を直接さして充電できます。これだと遠征に行く際にもチャージャーなどの余計なものを持っていく必要がありませんし、「コア」のスペア(¥3,200+tax)を買った場合もその充電がやりやすいです。ズボラな僕はこれは地味ながらポイント高いなと思いました(笑)。

MARK GEAR by RBRG
USBケーブル挿入口の下にインジケーター(写真で赤く点灯している部分、満充電で緑に点灯)があり、充電状況もひと目で分かります。

ちなみに、IKO COREを「コア」と乾電池で使用した場合は、諸々スペックが変わります。例えば明るさは「コア」で500ルーメン、乾電池で350ルーメンですし、総重量も「コア」使用で79g、乾電池使用で90g。照射時間も「コア」を使用したほうが乾電池より少し長くなります。

実はIKO COREの他に、「コア」バッテリーを標準装備しないIKOというモデルも同時発売されているんですが、基本的に「コア」を使用した時にIKOのスペックがフルに発揮されるので、RBRGではIKO COREのみ取り扱っています。IKO+別売りの「コア」を買うより、IKO COREを買ったほうがお値段的にもお得だったりもします。

光量や実際の照射時間は??

ここまでIKO COREの装着感をメインに紹介してきましたが、光量や照射時間についても紹介していきます。

メーカースペックは以下。

照射力: 500 ルーメン (ANSI-FL1 規格)
重量: 79 g
ビームパターン: ワイド、ミックス
電源: 1250 mAh リチャージャブルバッテリー『コア』 (付属)
充電時間: 3時間
対応電池: アルカリ、リチウム、ニッケル水素
耐水性能: IPX4 (全天候型)
認証: CE

光源は7つのLEDライト、これによってムラのない明かりを照射します。元々PETZLは明かりの質が非常に高いことで定評がありましたが、このライトもとても明かりが見やすく感じました。

MARK GEAR by RBRG

また、照射レベルの中と強はスポットとワイドのミックス照射になっていて、実際に点灯すると中心部と周辺部の明かりが少し違うことがわかります(実際に照射した感じはうまく写真が撮れず。すみません)。

MARK GEAR by RBRG

照射時間はこんな感じ。

MARK GEAR by RBRG

お、100ルーメンなら9時間使えるのか、それだったらギリギリオーバーナイトも行けるかな?と思うかもしれませんが、そこは注意が必要。ANSI-FL1 規格でいう照射時間は、「新しい電池もしくは満充電状態の充電池を入れて連続点灯させて、初期の明るさの10%以下になるまでの時間」なので、100ルーメンは9時間後に10ルーメンになっています。また、光量も一定量ずつ減っていくのではなく、最初は一定時間高い光量を保ってくれるのですが、それがある時点で一気に光量が減退しますので、100ルーメンの照射時間9時間はちょっとオーバーナイトには向いていないスペックかなと思います。

※ちなみにリザーブは0.25ルクス(月明かりの下で動ける最低限の明るさ)ですので計算に入れていません。

ちなみに、IKO COREで使用している「コア」バッテリーの電池容量は1250 mAh、RBRGでもオーバーナイト用のライトとして人気なLEDLENSER NEO10Rの電池容量が3400mAhですので、両者の電池容量を比較してみると照射時間がイメージしやすいかもしれません。

一方でザックに常備するライトとして考えるとIKO COREはとても良いと思います。トレイルランニングではレースであろうがなかろうが不慮の事態に備えてライトは必携装備です。先程オーバーナイトで人気と書いたNEO10Rは重量179g、一方でIKO COREは79gと100gも軽いです。構造的にもゴムバンドや電源コードがない分スッキリ収納できるので、携帯性はIKO COREに圧倒的軍配が上がります。

また、ワンデイでも長い行程のトレイルランニングの場合は最後の1〜2時間ライトを使用して走るケースもあります。IKO COREより小さくて軽い超軽量のヘッドライトだと、緊急時には良いかもしれませんが走る際にはちょっとスペックが不足します。ここで軽量で走る際のストレスが少なく光量も十分なIKO COREの実力が活きると思います。万が一の際に乾電池でバックアップが可能なのも助かります。

また、夜間のロードランで集中して走りたい時にも良いと思います。繰り返し書いているようにIKO COREは装着しているのを忘れるような装着感ですので、よりランに集中できます。都市部で走る際は夜でもライトはあまり必要ありませんが、普段夜間のロードランでヘッドライトを使っている方には、強い味方になってくれるはずです。

ラン以外の活用法も

さらに、IKO COREはラン以外にも面白い使い方ができます。

専用ポーチが付いていて、非使用時は折りたたんでこの中に収納しておくことができるのですが、このポーチをかぶせてランタンとしても使用が可能なのです。

MARK GEAR by RBRG
非使用時は折りたたんでポーチに入れると手のひらサイズになります。
MARK GEAR by RBRG
ライト部だけにポーチをかぶせて…
MARK GEAR by RBRG
ランタンとしても使用できます。

また、首にかけて使用することも可能。ゴムバンド式のヘッドライトも首掛け使用は可能ですが、IKO COREはAIRFITヘッドバンドによって首元で安定する点がポイントです。

MARK GEAR by RBRG

このランタン使用と首掛け使用は、ナイトランでの長めの休憩やキャンプのときなんかに嬉しい使い方ではないかなと思います。

久しぶりのギア徹底解説ということで結構長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

気になるお値段は税込み10,780円と、光量的に同スペックのライトと比べると割高ではあるんですが、それでもこの値段が高いと思わない驚きの装着感がある革新的なヘッドライトだと思います。

気になった方は是非チェックしてみて下さい!!

PETZL / IKO CORE
¥9,800+tax
bit.ly/PETZLIKOCORE

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