fbpx

リモートワーク化が進み、家で過ごす時間が格段に増えている今日この頃。慣れない自宅仕事が続いているためか、最近では首、肩、腰が以前にも増してゴリゴリに凝っているという話も耳にします。

ということで、今回のmark gear by onyourmarkはボディケアプロダクトとして注目を集めているマッサージガン、HYPERVOLT(ハイパーボルト)をピックアップ。3ヶ月間使用したインプレッションをお届けします。

HYPERVOLTとは?

HYPERBOLTはアメリカのHYPERICE社が開発した電動式ボディケアツールで、銃のような形からマッサージガンと呼ばれています。現在では様々なメーカーが同様のプロダクトを発表していますが、そのパイオニアでありブームの火付け役がこのHYPERBOLTです。

電動式でコードレス、軽量(約1.1kg)かつコンパクトで持ち運びも自在。スイッチを入れるとアタッチメントが稼働し、毎分約1,800回~3,180回程(強度は3段階調節可能)の振動で、凝りのある部分をほぐしていきます。使い勝手の良さもあり、今では整骨院やストレッチジムなどでも採用されています。今回体感レビューに至ったのも、整骨院で施術を受けて、その効果を実感したことがきっかけです。

ちなみにHYPERICE社は学生時代にバスケットボールに心血を注ぎ込んだアンソニー・カッツ氏が、「健康的な身体の維持」と「パフォーマンス発揮」には深い関係があると考え、「回復力向上」「怪我防止」「運動能力向上」を理念に2010年に創業した企業です。HYPERBOLT発表以前にもVYPER(バイパー)HYPERSPHERE(ハイパースフィア)などのプロダクトを開発し、アメリカで大いに注目を集める存在へと成長しています。

その原動力はNBAやMLB、NFLプレーヤー、オリンピック金メダリストなどのトップアスリートがプロダクトを使用し、そのフィードバックが新商品の開発に活かされているから。昨年悲劇的な事故で亡くなったコービー・ブライアントも愛用者でした。アンソニー・カッツ氏は後に「彼らが求めていたのは振動」と語っているのも印象的です。

HYPERVOLTの前身ともいえるVYPER開発ストーリームービー。「電動」「コンパクト」にこだわったことが分かります。

HYPERVOLTの使用感、メリットは?

3ヶ月間、使用して感じたメリットは以下の4つです。

1:圧倒的な振動数=マッサージ効果が高い
2:ケアにかける時間が短い、日常的に簡単にケアできる
3:自由な姿勢で行える(身体を固定しなくて良い)
4:5つのアタッチメントで各部位を適切にほぐせる

特に大きなメリットは1と2。毎分約1,800回~3,180回程と言われてもピンとこないですが、圧倒的な振動数でスピーディなケアを可能にします。

気になる部位に1分も当てれば「もう満足」。身体全体に疲労がある日でも、20分もあれば全てのケアを終えることができます。日常的にそれだけ短時間でできると思うと気が楽ですよね。「その日の疲労はその日のうちに」を意識して続けてみて、次の日が倦怠感に覆われるようなことがなくなりました。仕事の合間などにもサッと手に取り、2〜3分当てるのが日常になっています。

以前は、最低でもマッサージ治療を2週間に1回、鍼灸院に月1回通うほど、疲労除去のための外出頻度が高かったのですが、HYPERBOLTを使い始めてからはマッサージ治療、鍼灸院に行かなくなりました。時間を効率的に使えるというのも大きな利点です。

ただ、長年かけて深部に溜まった疲労をすぐに取り除けるほどの特効薬的なモノではありません。少しずつ疲れが消えていく感覚はありますが、劇的に痛みや凝りがなくなるようなものではないことを付け加えておきます。

ロゴの下にあるのがパワーボタン。青のライトが3段階で振動強度を表すもの。下の緑と赤のライトが充電残量。

疲労と睡魔でソファに突っ伏したときのこと、そのままの状態で僧帽筋(そうぼうきん)やハムストリングス、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)をほぐすことができたり、また、走り込んだ後のガッチガチの身体で仰向けに寝ている状態でも、小胸筋(しょうきょうきん)や大腿四頭筋(だいたいしとうきん)のケアができるというのが3に挙げたメリット。

加重してケアするグリッドフォームローラーなどとは異なり、脱力した状態でケアできるのは意外と重要なポイントです。疲れているとストレッチやケアをするのも億劫ですが、HYPERVOLTさえあればそんな気乗りしないコンディションの時でも素早くケアできます。

5つのアタッチメントの特徴

左からフラット、クッション、ラウンド、ブレット、フォーク。

4つ目のメリット、アタッチメントについてはひとつずつその特徴を説明したいと思います。

平たい面をした「フラット」、マイクのような球体型の「ラウンド」、二股に分かれた「フォーク」、アコーディオン風に3段になっている「クッション」、弾丸のような形をした「ブレット」と、HYPERVOLTには5つのアタッチメントが付属しています。一見しただけではフラット、ラウンド、クッションにそれほどの違いはないのでは?と思いましたが、実際使ってみると、それぞれ特徴の違いが明確でした。

まずフラットはいわゆる万能タイプ。皮膚に当たる面積が5つのうちもっとも広く、振動が小さくても充分に刺激が入ります。また振動が広く行き渡るため、5つのアタッチメントのうちもっとも使用頻度が高いです。

デメリットとしては、皮膚に当たる面が滑りやすく、振動強度を上げると、狙い撃ちしているポイントからズレやすいこと。深層部を捉えるには別のアタッチメントを使う方が良い印象です。

フラットと並んでよく利用するのがフォーク。大腿四頭筋から内転筋にかけて横にスライドさせながらポイントを探ったり、縦に伸びる長腓骨筋(ちょうひこつきん)と前脛骨筋(ぜんけいこつきん)を2カ所同時にケアしたりと、ポイントを挟み込んでマッサージできるのがメリットです。

ラウンドは球体型のため滑りやすいかと思いましたが、他の4つのアタッチメントとは異なる素材のため、振動強度を最大にして皮膚に当てても、ポイントを狙い撃ちできます。フラット同様に汎用性が高いですが、アキレス腱のような狭いポイントでも滑らずにアプローチできるのは利点。ただし、フラットほど振動の伝わりは強くありません。

クッションは最も力が弱く、じんわりと広範囲に振動を広めるタイプ。ケアに時間をかけられる時に、うつ伏せになりハムストリングスや背中、腰などの背面のケアに使用していますが、振動強度が強い方が好みのため使用頻度は多くありません。

ブレットは見た通り、違和感のある部位をピンポイントで狙い打つためのアタッチメント。小胸筋や鎖骨周り、アキレス腱、足の裏など骨や腱の周りの凹みがある部位のケアに有効ですが、やり過ぎて倦怠感を覚えたこともあるので、最も注意が必要です。振動強度を大にすると、刺激が強すぎるので徐々に強度を上げていくことをおすすめします。

HYPERVOLTは当初8万円台で展開されていましたが、価格改定により現在は5万円台。長い目で見たときの初期投資としては妥当ではないでしょうか。

HYPERICE社はHYPERVOLTを含めほとんどのプロダクトのレンタルサービス(1週間)を行なっています。疲労や凝りに悩んでいる人はぜひ一度試してみては。「時短」「セルフ」「簡単」に効果を実感できるはずです。

HYPERVOLT
価格:¥55,500(税別)
重量:1.1kg
パワー:ブラシレスモーター / 60W
振動数:レベル1/30㎐ レベル2/40㎐  レベル3/53㎐
回転数:レベル1/1800 レベル2/2400 レベル3/3180
充電:満充電時約2時間連続使用可能

HYPERICEオフィシャルサイト:hyperice.jp