一般的に健康な人の正常な心拍数は1分間に60〜100回(BPM)と言われています。安静時や運動時の心拍数を把握することは、そのまま自分の身体の状態を知ることにつながるので、さまざまな場面で計測してみたくなるもの。ということで今回は心拍数を計測するギアに着目してみました。
onyourmarkでもこれまで紹介してきましたが、心拍数と運動強度を理解することで、自分にとって適正なランニングペースがわかるなど、メリットも多いのが心拍計測。記事タイトルは兵法書「孫子」にある格言をオマージュしたわけですが、まさに心拍数を知れば、健全なスポーツライフが送れること間違いなしなわけです。
では、そもそも心拍数はどのように計測するのか? 古典的イメージだと、手首に走る動脈に人差し指と中指と薬指を当てて、1分間の脈拍をカウントするのを思い浮かべるかもしれません。
※正常に心臓が拍動していれば脈拍数=心拍数となります。
近年では胸にハートレートセンサー(HRセンサー)を装着し、心臓の電気信号を読み取ったり、スポーツウォッチ自体に光学式心拍数計測が搭載され、LEDライトと光検出器により血管のサイズの変化から心拍数を換算することで、より正確な心拍計測が可能になっています。エンデュランススポーツをやられている方にはおなじみですよね。
日進月歩で進化する心拍計測ギア。その中でも計測方法がユニークなものをピックアップしてみました。
心拍数を計測できるアンダーウェア IN-pulse V-neck Sleeveless
着るだけで心拍数を計測できるのが、こちらのインパルスVネックスリーブレス。胸の部分に専用のHITOEトランスミッター TX-02を装着して使用することで心拍数を計ることができます。取得した生体データはスマートフォンに転送可能。背中は汗抜けのいいメッシュ素材なのでスポーツの際はもちろん、日常的に心拍数を計測してみたい方にオススメです。
インパルスVネックスリーブレス(C3fit/メンズ)
www.goldwin.co.jp/ap/item/i/m/GC80110
イヤフォンで心拍計測 Jabra Elite Sport
ワイヤレスイヤホンのJabra Elite Sportには、インイヤー型の心拍数モニターが搭載されており、イヤホンを装着した状態で耳の中の血流から心拍数を計測します。Jabra Sport Lifeアプリと連動すると、心拍数情報と直接統合されたコーチング機能がトレーニング強度をライブフィードバック。さらにVO2MAX(最大酸素摂取量)もアプリ上で確認できるので、心肺能力の向上を目指すトレーニングにも重宝しそう。
Jabra Elite Sport
www.jabra.jp/sports-headphones/jabra-elite-sport
貼る心拍センサーパッド AIRFIT
HRセンサーによる計測では胸にチェストベルトを巻く必要があり、それがアクティビティ時に邪魔になってしまうという声もあります。それに応えるカタチで開発されたのが、この貼る心拍センサーパッド、AIRFIT。医療用の高品質テープでAIRFITを直接肌に貼り、そこにHRセンサーを装着するというものです。しっかりメンテナンスすれば、繰り返し使用できるのも◎。運動中のストレスを軽減させてくれるので、これまでチェストベルトで悩まされてきた方はぜひ試してみては。
AIRFIT
www.airfit.cc
指輪型で心拍数を常時計測 Motiv Ring
こちらはなんと指輪型のアクティブトラッカーMotiv Ring。超小型なので、本当に計測できるのか一瞬疑いたくなりますが、リングの内側にあるセンサーが正確に心拍数を計ってくれます。さらに加速度センサーも搭載されているので、歩数や睡眠時間の計測もできます。常時装着したチタニウム製の指輪で自分自身をデータ化できるなんて近未来的ですが、我々が思い描いていた未来が少しずつ近づいているのかもしれません。
Motiv Ring
apac.mymotiv.com
以上、従来のスポーツウォッチだけでなく、選択肢が増えてきた心拍計測ギアの数々。2020年はコロナ禍で今まで以上に自分自身を見つめ直したという方も多かったはず。この機会に心拍数を確認・管理できる一品を手に入れてみてはいかがでしょうか。