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すっかり日本でも定着したブラックフライデー。11月27日が待ちきれず、買い物意欲が高まっている人も多いハズ。そんな中、ロードサイクリングアパレルを手がけるRapha(ラファ)は、セールを行わないことを明言しました。

代わりにRaphaが提案するのは、ライドチャレンジ。とは言っても過酷さや速さを競うものではなく、参加者みんなで目標の距離を積み上げようというチャレンジです。Stravaチャレンジに登録されているこの「ブラックフライデーライド」は、参加者全体の走行距離に応じて、自転車の寄付活動が行われるというもの。

メーカー、とりわけ海外ブランドからすると1年のうちで売り上げが見込めるブラックフライデーはマーケティングの山場のひとつ。しかしRaphaは、あえてセールを行わず、社会貢献活動とサイクリングを結びつけるやり方を提示しました。

社会貢献につながるブラックフライデーライド

ブラックフライデーとなる11月27日にRaphaが呼びかけるライドチャレンジは、個人の達成ではなく、全参加者での達成を目指すもの。そのターゲットは、1日で全世界の参加者総計100万km。これは、一人が50kmを走ったとして、2万人の参加が必要な計算になります。

このチャレンジがユニークなのは、自転車に乗ることが社会貢献活動になること。全体の走行距離1,000kmごとに、Rapha Foundationが1台の自転車をNPO団体『ワールド バイシクル リリーフ』へに寄付。同団体は学校や市場や仕事へ行くのに何時間も徒歩で通わなければいけない人々に自転車を届ける活動をしています。100万kmを達成すれば、1,000台の自転車が寄付されることになります。

社員をライドに行かせよう

この取り組みのため、Raphaでは世界各国のクラブハウス(直営店)21店舗を休業し、14カ国の従業員470名を休暇にするするそう。まさに、『社員をライドに行かせよう』。こうした全社休業の取り組みは、パタゴニアの選挙の際の取り組み(パタゴニアが選挙のために直営店全店を閉店)も記憶に新しいところ。スポーツ・アウトドア分野のリーディングブランドによる、企業利益よりもソーシャルグッドを重視する取り組みは、それが放つメッセージの強さから、今後さらに加速していきそうです。

ブラックフライデー ライドチャレンジについて
ライドチャレンジは、STRAVAのプラットフォームを使用し、11月27日の金曜日に行われます。参加表明をすることで、あなたのライド距離が世界中のサイクリストの積算距離に反映されます。

チャレンジの仕組み
チャレンジの累積距離1000kmにつき1台、『ラファ ファウンデーション』が『ワールド バイシクル リリーフ(以下 WBR)』にバイクを寄贈します。どんなに短い距離でも、積み重ねることで大きな意味を持ちます。ともに協力して目指すのは合計12万ポンド(約1660万円)。何時間もかけて歩いて学校や仕事や市場へ行かなければいけない人々のために、合計1,000台のバイクをWBRに寄贈することができます。

寄付を行う
目標額はあくまでも目標でしかありません。チャレンジを拡散してより多くのサイクリストの協力を得ることで、1日で100万キロは現実的に達成できる距離であると考えています。しかし、ライドに参加できない場合や、ライドに加えて寄付を行いたい場合は、WBRの寄付ページへお進みください。どんな金額でも寄付はありがたいものです。

Rapha ブラックフライデーライド rapha.cc/jp/ja/stories/Rapha-Black-Friday-Ride
Strava チャレンジのページ strava.com/challenges/2110