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最先端テクノロジーを用いてゲームチェンジャーとなるプロダクトを世に問いかけるアディダスのプロジェクト〈FUTURECRAFT〉から、短距離用パフォーマンスシューズのコンセプトモデルが登場。糸の1本1本に至るまでまで綿密にデータに基づいて配置されるという、近未来シューズ〈FUTURECRAFT.STRUNG〉がお披露目された。

2019年には、完全に循環するシューズ〈FUTURECRAFT.LOOP〉の第2世代が発表され、サステナブルなシューズブランドとしての立ち位置を示したアディダス。常に世間を驚かせるFUTURECRAFTプロジェクトの最新作は、アスリートのデータに基づいて糸の1本1本の配置を決める新しいテキスタイル技術STRUNGによるものだった。

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ロボットが作り出すシューズ

アスリートの着用データから、シューズのどの部位にどの強度、どのフィット感をもたらすかべきを解析。それを糸から生み出していくのは、なんとロボット。

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まったく近未来なシューズ作成プロセスだが、従来の生地から作り出すアッパーと比べて素材の無駄が生じず、サンプル製造において環境負荷の抑制に貢献しているという。データを活用した最先端パフォーマンスシューズが、サステナブルな製造工程によって生まれるとあれば、それはテクノロジーの勝利と言えるだろう。

STRUNGを用いたコンセプトモデル〈FUTURECRAFT.STRUNG〉は、見るからに近未来のシューズ。アディダスお得意の4Dソールに加え、アッパー部分に目を凝らしてみると、微細な糸が縦横無尽に走っているのがわかる。この配置がデータによって決められ、マシンがそれを編み込んでいるなんて……。思わず息を呑んでしまう。

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〈FUTURECRAFT.STRUNG〉が使用する4Dソールの想定ペースは、km/3:20。フルマラソン換算で2時間20分台だから、一般的な感覚としてはかなり速い(ほとんどダッシュだろう)ランのためのシューズということになる。今回発表されたシューズはコンセプトモデル。アディダスはこのシューズの一般販売予定を2022年としている。

来年2021年には〈FUTURECRAFT.LOOP〉の発売が予定されており、アディダスの描く未来を体感できる日は刻々と迫っている。シューズブランドの巨人が提示する未来のシューズのあり方に、引き続き注目していきたい。

FUTURECRAFT.STRUNG 特設ページ