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“TIME TO PLAY”をブランドの理念に、冬は様々なスキーアクティビティ、スノーボード、夏はハイク、トレイルランニング、クライミングと、1年を通じて、アウトドアスポーツの魅力、情熱、大自然を舞台にした自由な遊びを提案するサロモンが、世界を代表するユースカルチャーの発信地、東京は渋谷、明治通り沿いの一角に新たな直営店を3月20日にオープンする。「なぜ今渋谷に?」先駆けて行われたプレスプレビューにお邪魔し、国内5店舗目の直営店を渋谷にオープンした理由、渋谷店のオリジナリティとはどこになるのか。探ってきました。

スポーツパフォーマンスブランドのイメージを忠実に見せる1stフロア

渋谷店は1階と地下1階の2フロアでの構成。店舗面積は約135平方メートル。1階はブランドの黒を基調にした内装で、グローバルに共通する、スポーツパフォーマンスブランドとしての世界観を表現。先日発売された〈SONIC 3〉コレクションを筆頭にしたロードランニングモデル、ブランドのイメージを強く反映するトレイルランニングモデル、そしてハイキングモデルと、シューズは充実のラインナップで展開されています。今回のオープンとは関連しませんが、〈SONIC 3〉発売企画第2弾としてサロモンでは『HISで行く!ゴールドコーストマラソンツアープレゼントキャンペーン』も展開中。SONIC 3 のいずれかのモデルを購入し、5/17までにキャンペーンに応募すると、抽選でゴールドコーストマラソン出走権付きツアーが当たるというキャンペーンです。購入を検討されている方はぜひ合わせてチェックを。

シューズ同様にアパレル、ザックも豊富に揃います。先日紹介した〈Salomon S/LAB MOTIONFIT360 JKT〉を筆頭に、ハイパフォーマンスラインである〈S/LAB〉の商品ももちろん取り扱いあり。アクセサリー類はまだそれほど入ってきていませんが、これから徐々に追加される模様です。

参考記事:脱がなくていい?? 2020注目のレインウェア Salomon S/LAB MOTIONFIT 360 JKT

往年の名作をモディファイした〈SALOMON SNEAKERS〉

ひと通り1階をチェックした後は地下1階へ。「1階と地下1階とで世界観を変えています。1階がグローバルのコンセプトに忠実な空間であるのに対し、地下1階は日本のオリジナルの空間」。アテンドしてくれたサロモンのマーケティングマネージャー・石田道寛さんの言葉通り、地下1階とは打って変わり、打ちっぱなしを削った壁やむき出しにした床に、ナチュラルの木材を使った什器類を要所に使った、ワイルドかつクリーンな世界観が特徴。都市とアウトドアがクロスオーバーさせるかのような空間で演出しています。

そして今回の目玉とも言える〈SALOMON SNEAKERS〉。これまで密かにリテーラーには卸していた〈SALOMON SNEAKERS〉ですが、直営店での取り扱いはこの渋谷店が世界初。

サロモンのトレイルランニングシューズの元祖ともいうべきモデル『XT-WINGS』の第二世代モデルや、〈UTMB〉を3度制している山岳アスリート、キリアン・ジョルネが、初回優勝時(2008年)に着用していたシューズとして知られる『SPEEDCROSS』(今回発売のモデルはその第3世代モデル。トレイルシーンでは5代目までアップデートが進んでいる)。それから〈UTMB〉のコースでもある約170kmのロングトレイル、〈ツール・ド・モンブラン〉(TMB)を歩破するために開発された『X ULTRA』など、ブランドが誇るハイパフォーマンスシューズを(スペックは当時のモデルを踏襲)ライフスタイルモデルとしてアップデートしたスニーカーコレクションがラインアップされています。

ベースとなるカラーは、白、黒、グレー、シルバー。ベースをワントーンとし、素材で持ってラグジュアリーな雰囲気を演出したカラーリングが秀逸。これはシティユースのアイテムとして、アウトドアユーザー以外へのブランドの認知を加速させそう。ひいてはトレイルランニングシューズが、今後さらにデイリーユースに愛されるきっかけととなるアイテムとも言えるかもしれません。どちら側の視点でもても気になるアイテムです。

上から『X ULTRA』『XT-WINGS』『SPEEDCROSS』。『X ULTRA』は2つ、『XT-WINGS』と『SPEEDCROSS』は3つのカラーバリエーションを揃える。

地下一階では今後ウィンターシーズンに、スキー用品の取り扱いを充実させるとのこと。ここで気になっていた「なぜ今渋谷に?」との質問もぶつけてみました。

「現在、グローバルの考えにメガスポット構想というのがあるんです。ヨーロッパ、アジアの主要都市での出店ということなのですが、パリ、バルセロナ、ミュンヘン、上海。東京も神田にはありますが、渋谷は東京の新しいカルチャーを知れる場所でもあり、オリンピックに向けて再開発も進んでいます。ブランドをより広く、多くの方に知ってもらうには、渋谷という場所はフィットしているということで出店となりました。

我々はやはりアウトドア、スポーツシーンでのパフォーマンスを軸とするブランドです。渋谷という土地柄もあり、ファッション目線で訪れる人たちにも期待していますが、やはりお目当ては〈SALOMON SNEAKERS〉になるでしょう。でも1階を経由してもらうこと、また〈SALOMON SNEAKERS〉を履いてその機能性を感じてもらうことで、ゆくゆくはパフォーマンスラインもサロモンの製品を手に取ってもらえたらと思っています。その考えから1階にパフォーマンスラインを置くことが重要でした。もちろん、普段からサロモン製品を使ってアクティビティを楽しんでいる人に、SALOMON SNEAKERSを履いてもらいたいという思いも同じようにあります」。

『PLAY MINDED PROGRAM』の最初のアプローチ、期間限定で展示

〈SALOMON SNEAKERS〉とともに、一度見てもらいたいのが、今回のオープンに伴い1階に期間限定で設けられた展示スペース。リサイクル可能なコンセプトシューズと、コンセプトシューズが形を変えたアルパインスキーブーツを見ることができます(オープンから1ヶ月間限定。4/19迄)。

SALOMONは昨年、“自然環境に対する感謝の気持ち”の観点から「PLAY MINDED PROGRAM」をスタートして、オフィシャルに4つの目標、「アウトドアを愛する人たちのフィールドの保護(Protecting the Playground)」「サロモン製品の製造における持続可能性の向上(Producing more sustainable Toys)「アウトドアスポーツを楽しむ人たちへの教育(Educating the Players)」「製品開発に貢献する人たちへの配慮(Caring for the Playmakers)」を発表。

参考記事:サロモンが独自のサスティナブルプログラム「PLAY MINDED PROGRAM」を発表

具体的にはC02排出量の削減やすべての製品において有機フッ素化合物(PFCs)の使用の全廃など、自然環境を守るためのアプローチを開始しました。その一環が今回展示されているコンセプトシューズ。このシューズ、なんとスキーブーツへとリサイクルされるというから驚きです。素材はアッパーもソールもすべてTPU(熱可塑性ポリウレタン)。寿命を迎えると、(裁断した後)新しい素材を配合してスキーブーツのシェルへと生まれ変わるというサイクル。商品としてこのコンセプトが踏襲されたシューズが発表するのは2021年春を目指しているとのこと。リサイクルのシステム含めて今後サロモンがどういった形をとるのか注目です。

〈SALOMON SNEAKERS〉の取り扱いや、取り組んでいる『PLAY MINDED PROGRAM』の展示を見る限り、渋谷店は、実際に脚を運んでものを見る楽しみを提案しているように映ります。webで気になる商品をポチるのは便利でいいですが、サロモンのプロダクトの機能、ブランドの世界観、そしてスポーツパフォーマンスブランドでありながら、ファッションにも大きな影響を与えるブランドが今何を考えているのか、より理解できる場所として、定期的に訪れたいお店ですね。

サロモンストア 東京 渋谷
Adress:東京都渋谷区神宮前6-18-14 J.S神宮前 PROPERTY 1階・地下1
TEL:03-6712-5720 営業時間:10:00 - 20:00
不定休
www.salomon.com