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お台場・フジテレビモールにて行われた東京マラソン2020の選手発表会見。出席した設楽悠太(HONDA)は、再びの日本記録更新に意欲を見せた。

「4分台が出なければオリンピック辞退」発言について

早野忠昭レースディレクターは、開口一番「設楽くんの発言もあって盛り上がっています」。これは先日、合宿先の宮崎で設楽悠太(HONDA)が口にした、「日本記録を更新しても2時間5分台ならば代表を辞退する」という旨の発言を受けてのもの。

早野忠昭レースディレクターと設楽悠太(HONDA)が登壇

トークセッションに登壇した設楽は、「(2時間5分50秒の)日本記録はひとつのターゲットタイム。それをしなきゃ話にならない」として、「その先に2時間4分台がある」と明言。同時に、4分台を出せなければ五輪で世界の選手たちと渡り合うことはできない、と先の発言の真意にも触れた。五輪に出場するからには勝負できないと意味がないという、設楽の強い意志がのぞく。

来賓として出席した瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「設楽君らしくて、いいと思います。大阪女子国際も日本記録を目指してのペースであの記録が出た。4分台を目指さないと日本記録は出せないと思います。設楽君には僕らの常識は通じないし、僕らの常識に合わせちゃいけない」とエールを送った。

瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー

1年越しの大迫VS設楽

この日発表された招待選手は、早野レースディレクターをして「男女ともに東京マラソンの歴史の中で最強の選手が揃った」と胸を張る充実のライナップ。男子は自己ベスト2時間2分48秒という記録をもつ昨年王者のビルハヌ・レゲセ(エチオピア)を筆頭に、3分台が2名、4分台が5名。女子も昨年女王ルティ・アガら18分台2名、19分台が3名揃う。

早野忠昭レースディレクター

迎え撃つ日本勢の筆頭は現日本記録保持者の大迫傑(NIKE)。MGC3位、この東京マラソンと続くびわ湖毎日マラソンで日本記録が更新されなければ、自動的に東京五輪代表内定という位置にいる。だが、ただ待つのではなく自ら動くことを選んだ。

2019年大会では実現しなかった新旧日本記録保持者の直接対決。少人数で着順を競ったMGCとは異なり、2時間4分台で走れる海外選手が8名いる高速な展開で、大迫・設楽の新たな日本記録への期待が高まる。

大迫、設楽、井上の3強の争いに注目だ

設楽は「2年前みたいに自分から揺さぶる、みんなに嫌なレースをしたいと思います」と、持ち前の攻める走りで東京マラソンの主役となる準備は万端だ。「合宿を通してコンディションは上がってきている」と語る設楽は、今週末の丸亀ハーフマラソンも調整ではなく大会を盛り上げる走りをすると宣言。

一方の大迫は、招待選手発表を受け、同日夜に自身のアプリから滞在先のケニアからビデオメッセージを配信。東京マラソン2020に向けた決意を次のように語った。

自身の公式アプリからライブストリーミングで東京マラソンへの決意を語った大迫傑

「(東京マラソンの出走を決めた理由は)大きく二つあります。ひとつは、MGCの3着というポジションが代表内定に関して危ないから。でもそれは大きな理由、新しいチャレンジに向かう理由ではない。今まで出場したマラソン(ボストン、福岡、シカゴ、MGC)では3着が続いていて、どこかで新しい自分を見つけてみたくて、東京はいいチャレンジになるなと。ひとつ目の、出場権を取られたくないという気持ちは確かにあるが、東京マラソンで優勝したいという気持ちの方が強い。勝つということ、マラソンで初めての勝利を、得てみたい」

東京マラソン2020招待選手

そのほかの招待選手は次の通り。MGCファイナルチャレンジということで、9月のMGCでも力走を見せた選手も多くエントリーしている。

海外招待選手 男子
ビルハヌ・レゲセ、ゲタネ・モラ、シサイ・レマ、アセファ・メングストゥ、ディクソン・チュンバ、ハイレ・レミ、エルハサン・エルアバシ、タイタス・エキル、アモス・キプルト、ビダン・カロキ、バシル・アブディ

海外招待選手 女子
ルティ・アガ、ベルハネ・ディババ、バレリー・アイヤベイ、ロナー・チェムタイサルピーター、ティギスト・ギルマ、アズメラ・ゲブル、シュレ・デミセ、カプチッチ・セリーチェピエゴ、シタイエ・エシェテ、マルタ・レマ、ストゥメ・アセファケベデ、センベレ・テフェリ、アンドレア・デールストラ、レイチェル・クリフ

国内招待選手 男子
大迫傑、設楽悠太、井上大仁、山本憲二、村山謙太、佐藤悠基、園田隼、神野大地、堀尾謙介、河合代二、大六野秀畝

東京マラソン2020は3月1日(日)に号砲が鳴らされる
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