BRINGの背景
まずは、BRINGの背景について。製品についてくるタグにはこうあります。
BRINGは日本環境設計が運営するサーキュラーエコノミーを実現するブランドです。
日本環境設計株式会社は霞が関に本社を構え「あらゆるものを循環させる」というビジョンを掲げる企業。革新的な技術を持ち、各方面より高い評価を受けています。WEBサイトのVISION & STRATEGYを見ると、BRINGの根幹にあるものが見えてきます。
ポップな雰囲気とは裏腹に、BRINGは高い志と技術力に裏打ちされたプロジェクトなんです。
サーキュラーエコノミーとは?
次に、ここまで何回も出てきているサーキュラーエコノミーとは何なのでしょうか?
サーキュラーエコノミーとは、「循環型経済」とも呼ばれ、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄の経済モデルに代わる、地球環境や労働環境にも持続可能性をもたせるオルタナティブな経済の仕組みです(下の図の一番右)。
より詳しく知りたい方は、以下のリンクがわかりやすいので読んでみてください。
関連リンク:産業革命以後の世界を変える「サーキュラーエコノミー」とは? 専門家は指摘「持続可能でなければ生き残れない」(ハフポスト日本版)
BRINGの仕組み
では、BRINGではどの様にサーキュラーエコノミーを実現しているのでしょうか? まず、BRINGがどんなプロジェクトであるか、オフィシャルサイトには以下の様に説明されています。
世界中でつくられている衣料品、その6割(毎年約4500万トン)は石油由来のポリエステル原料でできています。BRINGは古着を服の原料にすることで、石油の使用削減に貢献します。
日本国内でも年間およそ170万トンの繊維製品が廃棄され、そのうちおよそ8割が焼却もしくは埋立されています。まだまだリサイクルは進んでいないのです。わたしたちはこんなかわいそうな繊維製品をリサイクルに繋げます!
BRINGは、繊維製品を地球の資源へとリサイクルするために、様々な企業同士が連携し、お客さまと一緒になって取り組むプロジェクトです。 “リサイクルしたいお客さま”と”リサイクルしたい企業”をつなげ、リサイクル活動を広めたい、それがわたしたちBRINGの願いです。
プロジェクト参加企業は、お客さまが店頭などに持ち込んだ繊維製品を回収します。
回収した繊維製品は、使えなくなってしまった物は服のポリエステル原料やジェット燃料、バイオエタノールなどにリサイクルし、まだ使える物は寄付やリユースしています。
そして、BRINGにおける循環サイクルは以下のようになっています。
このようにBRINGのプロジェクトの中心にあるのは、ポリエステルを再生する技術なんですが、僕が面白いと思ったのは“回収品をポリエステルに限定していないこと”、“僕たち消費者が回収にも関われること”、“着られるもの・使える物はまず寄付・リユースしていること”の3つ。
それによって、BRINGプロジェクトではポリエステル製品に限らない繊維製品全般の循環サイクルを確立していて、そのおかげで僕たちは気軽にサーキュラーエコノミーに参加できるんです。
つまり、BRINGプロジェクトを知らなくても、BRINGのTシャツを購入したり、使わなくなったランニングウェアをBRINGの回収拠点に持ち込むことで、知らず知らずのうちにそこに参加しているという、ハードルの低さがとても良いなと思うんですよね。
次のページ BRING Materialを使用したウェア
1.「衣類の回収→リサイクル→原料化→再生産」を行うBRING
2.BRINGの背景と仕組み
3.BRING Materialを使用したウェア
4.不要になった衣類はBRING SPOTに持ち込もう