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東京2020に向かってトレーニングに励む17歳のクライマー
「勝ちたい思いは強い。これから強くなれると思ったら筋トレもワクワクする」

この4月に高校2年生になった、盛岡市出身のクライマー伊藤ふたば選手。

トレーニングを行うのは、授業が終わった後の16時過ぎから。

「1年半前から、JISS(国立スポーツ科学センター)による強度の高いトレーニングメニューを実践しています。平日はトレーニングを2時間やってから壁を登り、終わるのはだいたい22時。ご飯を食べるのはいつもその後になります」

遊びたい盛りの高校生。自由な時間のないトレーニングは辛くないのだろうか。

「ほとんど遊びに行けないので中学生の時は羨ましかったけれど、いまは遊ぶんだったらトレーニングをしたい。怠けたら罪悪感がすごいし、“私が遊んでいる間、他の選手たちはトレーニングしているんだ”と思ってしまう。遊びも疲れるから休日はケアに費やすことが多いです」

WOMENS TRAINING 2.0

トレーニング内容は、まずはアップから始まりダンベルやスクワットバーを使ったウェイトトレーニングをして、最後に体幹を鍛える。

「自分に足りない筋肉を増やすことは苦手なムーブ(動き)に役立って、さらに強くなれる鍵だと思うので、キツイけれど楽しい。これから強くなれると思ったらワクワクします」

トレーニングを続けることで、その効果とアスリートとしての成長もリアルに感じている。

「ここの筋肉がついてきたなとか、こういうときにここの筋肉がついたからすごく登りやすくなったなと。そういう実感ができたときがすごく嬉しい。身体が安定してくると登りも安定してくるので、身体がブレないというのはすごく大事なことだと思いますね」

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彼女のクライマーとしてのストロングポイントは、柔軟性と重心移動。だが、海外の大会では脚力の弱さを感じて、世界で勝つために下半身の筋肉も意識的に強化している。

「小さい頃は野口啓代選手に憧れて自分もW杯に出たいと思っていたけれど、いまはその大会に出て勝負の世界にいる。これからもっと勝ちたい。私はすごく負けず嫌いなんです(笑)」

高校生クライマーとして、2020年の東京五輪での“ 勝ち”にも期待が高まる。

「出場するには8月の世界選手権で代表枠を取らなくてはいけません。でもその前にその大会への出場枠を取ることが前提です。でも私はシニアに入って2年目なので、まだ追いかける側。そんなにプレッシャーはないです」

高強度のトレーニングも強くなるための楽しみと捉え、プレッシャーに潰されず、あくまでも自然体。

「クライミングが好きだから」と笑顔で応える頼もしい16歳だ。

「クライミングは終わりがなくて、新しいムーブが出てきたり、その年によって課題の傾向も変わったりするんです。苦手なものを克服しても翌年また違ったものが出てくるし、どんどんレベルアップして終わりがない。そういう課題に合わせてトレーニングしていくことも醍醐味かもしれませんね」

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伊藤ふたば
2002年、岩手県生まれ。父の影響で小学3年生からクライミングを始める。ユース時代にボルダリングの全日本、アジア、世界の全タイトルを獲得。2017年のボルダリング・ジャパンカップでは史上最年少の14歳9ヶ月で優勝。2018年からワールドカップへ参戦し、日本大会で決勝進出。東京五輪を目指す高校生クライマー。
http://futaba-ito.com/

※2019/4/10発売「mark11 トレーニングは贅沢時間」転載記事

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