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パークランを目指して旅をする

そんな世界中に拡大中のパークランは、一度登録してしまえば世界中どこのパークランも気軽に参加できる。世界1800箇所、多くの国と都市をカバーしているから、旅行先や出張先で参加する、というスタイルもポピュラーなのだとか。

「パークラン・ツーリズムという言葉がありまして、どこかで新しくパークランが立ち上がると、それにむけてわざわざ旅をする人がいたり、何箇所のパークランを走ったということを誇る人も多いです。集客に困っていたり、活用されていない地方の公園にとってはパークランがあることで国内外のツーリズムを喚起できるというメリットもあるんです」

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実際、各地のパークランには特色のあるスポットもあるという。「オーストラリアのニューカッスルにあるザ・ビーチズというパークランでは、みんな裸足で、まさかの砂浜2往復というコースでした。これは絶対記録出ないよね、なんて笑いながら走りました」と今矢さんは目を細める。

地域コミュニティのために存在するパークランは、大規模なスポーツイベントの開催地に、運動の機運を維持していくためにも活用されているという。「オーストラリアのゴールドコーストで開催されたコモンウェルズゲームス(英連邦選手権大会)の後、『レガシープログラム』としてパークランが採用されました。その地域に積極的に体を動かす機会を、ということで、市が協賛金を払って30箇所のパークラン立ち上げをサポートしたんです」

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今矢さんは大規模なスポーツイベントが続く日本に、この流れをもたらしたいと考えている。「タイミングよくラグビーワールドカップ、東京2020、ワールドマスターズゲーム2021、万博と世界的なイベントが日本で続きますから、各地でパークランを開催することで世界の人が気軽に日本のランに参加できて、また日本の人が海外に行った時に気兼ねなくその地で運動するようないい流れができるんじゃないかと」

(次ページ)生命保険料変動の条件にもなるパークラン

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