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万有引力の法則の提唱者として知られる物理学者アイザック・ニュートンは「もし私が遠くを見ていたなら、それは巨人の肩の上に立っていたからだ」という言葉を残した。「巨人の肩に立つ」とは人類の英知の積み重ねを踏まえるといった意味だが、学問のみならずスポーツの世界でもそれはあり得る。次世代アスリートのステップとなり、彼らがモチベーションを高めて新たな高みを目指すきっかけとなる5人の偉業を振り返る。

(イラスト 竹田匡志 / 文 井上健二)

リュック・ベッソンの映画『グラン・ブルー』(1988年公開)のモデルとなり、一躍有名になったのが天才フリーダイバー、ジャック・マイヨール。

息を止めて深く潜ると肺に負担が加わるため、酸素ボンベを使わず、息を止めて潜れる深度の限度は30m程度とされてきた。

この常識を塗り替えたのがマイヨール。

水夫や水族館職員、リポーター、ジャーナリストといったさまざまな職を経験した後、周囲の薦めでフリーダイビングを始める。

好敵手であるイタリア人フリーダイバーのエンゾ・マイオルカと競い合ううちに腕を磨き、’76年にはイタリア領エルバ島で史上初めて閉息潜水(酸素ボンベを使わず、息を止めて潜水すること)で深度100mまで達した。

フランス人建築二男として上海に生まれたマイヨールは、10歳のときに家族と休暇で訪れた佐賀県唐津市の海でイルカと出合う。

以来、終生海を愛し、イルカと人類の共存を訴えた。

※2018/4/20発売「mark09 カラダのミライ」転載記事

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