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(写真 古谷勝 / 文 onyourmark)

シニアヨガや産後ヨガなどの資格をもち、主婦や時間の限られている方も受けやすいよう自宅出張型グループレッスンやプライベートレッスンも行うなど、ヨガインストラクターとして都内を駆け廻っている米澤さん。レッスンをはじめた頃からトレーナーとして貫く、理想のヨガスタイルを聞いてみました。

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「今までのスポーツ経験を振り返ってみると中学時代バレーボール部に所属していましたが、激しく走ったりジムに通って鍛えるというのはどうも苦手みたいで…。大人になってもそのスタンスは変わらず、ゆっくりとリラックスできるスポーツがどうやら好きで、今のところヨガ一筋です!(笑)」

特にスポーツに触れる機会がなかった20代前半、就職のために鹿児島から上京し販売員として働きますがハードなライフワークバランスに心身を崩しがちに。友人から勧められたホットヨガに通ったりとリフレッシュ方法を模索していきます。

「販売員の仕事をしているときに気持ちがガクンと落ちてしまったことがあって、友人に相談したら『ヨガいいよ、リフレッシュできるし』と言われるがままに行ってみました。やってみると確かにその時間だけは何も考えないでリラックスできて、救われましたね。

しかし、レッスンに行っても先生についていくのに必死で、ポーズを取ることに気をとられてしまったという米澤さん。

「その時のヨガは、レッスンに通うことが難しくなってしまった自分にはポーズがあっているのかな?と頭の中はハテナだらけ。ポーズを丁寧に確認しているといつの間にかレッスンは終わっていたことがあって、自分が思い描いていたヨガではありませんでした。ヨガが好きでレッスンに行くことはすごく良いことなのに、なんかもったいないなという気持ちがありました」

そんな気持ちを抱えつつ、飲食店へ転職することを機にヨガとは少し距離を置いていた米沢さん。その期間が今後ヨガとどう付き合っていきたいかを考えるきっかけとなったそう。そして、再スタートをするのであればインストラクターを目指そうと決意します。

「初めてヨガを経験したひとが“ヨガっていいかも”と思ってくれるようなレッスンをしたいと思っているんです。そのためには1回目のレッスンが大切だと思っています。ヨガがちょっと苦手っていう人って1回目のレッスンの印象なんですよね、それによって続けるか続けないかが左右されると思うので、またやりたいなと思ってくれるレッスンを心がけています」

飲食店で働きながらそんな彼女らしいヨガスタイルも確立していきつつ、インストラクターとして独立も考えていた矢先、災難に見舞われてしまいます。

「両足のかかとの粉砕骨折と腰の圧迫骨折という大怪我にあい、4ヶ月の入院生活を送りました。手術を2回して確かに大怪我で2日間くらいはどうしようかと思いましたが、そこまで落ち込まなかったのはヨガのおかげかなって思っています。天井を見上げる生活が1ヶ月続き、入院中のベッドの上でできることといいえば瞑想くらいでした(笑)。寝返りも打てない日々が続きましたが、ちょっとした呼吸の意識で血液が手先に流れていく感じとか、身体の細部の刺激に敏感になるというか。呼吸って基本的だけど、とても重要だなと実感したんです。ベット生活で筋肉が落ちてしまって腰痛に悩みましたが、易しい体幹トレーニングをすることですっと痛みが引いていくんです。腰に負担がかからなないよう四つん這いで手を挙げたり、仰向けの状態で膝を両手で抱えたりなどして自分なりに分析しました。ヨガを教える上で、身をもって痛みの軽減法を体現できたことは、とても前向きに捉えているんです」

大怪我に屈することなく現在では少しずつにリハビリも進み、レッスンを復帰するまでに回復している米沢さん。本質的に身体と向き合った中で少しずつ今後の目標も見据えています。

「レッスンでもそれぞれに身体の痛みを抱えている人は多くても、その場では言えなかったり頑張ってしまう人が多いんです。私のレッスンはビギナー向けというか、初めて経験した人が「ヨガっていいかも」って思ってもらえるようなレッスンをしたくて。物足りないと思われてもいいからひとつひとつを丁寧に説明していくことを続けていくために今後も少人数のレッスンを続けていきたいです。あと、仕事を引退して人と会う機会が減ってくるシニアの方が参加できたり、もっと気軽に集まれるような場所を提供できたらと思っています。そのひとつに実家がある鹿児島で、念願だったワークショップを開催する予定です」

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【名前】米澤美菜
【生年月日】1989年12月5日
【職業or所属】ヨガインストラクター
【やっているスポーツ】ヨガ
【instagram】@mina__yoga

お気に入りのアイテム

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ブランドサポーターをしている「realstone」のヨガウェア。「心と体を心地よく結ぶ」というコンセプトが自分マインドともマッチしているし、幅広いデザインを揃えているところがお気に入りです。