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THE NORTH FACEとBEAMSによるアウトドアイベント、「MOUNTAIN FESTIVAL」が、8月25、26日の2日間に渡って開催された。アウトドアカルチャーを体現する両ブランドが、これまでに培ってきたアウトドアにまつわる価値観やフィロソフィを「アクティビティ体験」に落とし込んで提案しようというイベント、その模様をレポート。

(写真 古谷勝 / 文 倉石綾子 / 協力 THE NORTH FACE)

 THE NORTH FACEとBEAMSによる初の試みである「MOUNTAIN FESTIVAL」。会場となったのは、長野県・野沢温泉村にあるキャンプ場、スタカ湖キャンプ場だ。ブナやシラカバが群生する上ノ平高原の中心部、標高1300mほどに位置し、巣鷹湖という小さな湖を中心にキャンピングフィールドが設けられている。
 一般からおよそ100名が参加したこのイベントには、クライミング、SUP&ヨガ、マウンテンバイク、トレイルランニングの4種類のアウトドアクアティビティが用意されている。THE NORTH FACEがサポートするアスリートたちも、各アクティビティの“リーダー”としてこのイベントに集結。参加者はこの中から3種を選び、リーダーによるガイディングのもと、それぞれのアクティビティを体験する。

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「ファッションやプロダクトを通じてアウトドアカルチャーへの関心を深めているにもかかわらず、実際のアウトドアアクティビティを体験したことがないという方々に、本当のアウトドアの醍醐味や外で遊ぶ開放感を味わってもらいたいというのが『MOUNTAIN FESTIVAL』の趣旨です。今回はマウンテンバイクやSUPなど、都心をベースにしたライフスタイルではなかなか体験できないアクティビティをあえて盛り込んでみました」(THE NORTH FACE クリエイティブチーム田中嵐洋さん)

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 午前7時、東京から深夜バスで移動してきた参加者100人が会場に到着。この後、5つのグループに分かれてオリエンテーションを行い、最初のアクティビティに臨む。

MTB初体験でも、林間を走り抜ける疾走感を満喫

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会場周辺で機材の準備を始めているのは、マウンテンバイクのチームだ。リーダーを務めるのは、野沢温泉出身の元プロスキーヤーで、冬はスキー、夏はマウンテンバイクを通じてアウトドア・スポーツを発信するCompass House代表の上野雄大さん。上野さんが設定してくれたのは、スタカ湖キャンプ場周囲のオフロードを中心に、牧場の中のなだらかな斜面を降りて森の中を駆け抜け、道中に山頂からの絶景も楽しめるというおよそ15kmのコースだ。マウンテンバイクに乗るのは初めてというビギナーがほとんどなので、一般道のエスケープルートも用意されている。

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「夏季シーズンの野沢温泉スキー場は、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめる、有数のマウンテンバイクフィールドとして知られています。スキー場のゴンドラを使うので標高差1,400mの頂上へのアクセスも容易ですし、素晴らしい眺望を眺めながらライディングを楽しめます。初めての方がほとんどなので、まずはオフロードを走る爽快感を味わってもらえたらと思っています」(上野)

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 ヘルメットの装着の仕方、ブレーキのかけ方、ライディングのポジションなど、基本的な乗り方のレクチャーを受けたら、いざ、オフロードへ。上野さんのコース設定が絶妙だったこともあり、初めてのマウンテンバイクに魅了される男女が続出! 道中、グループの先頭を走っていたのは、Yogee New WavesのライブとSUPをお目当てにやってきたという20代の男性3人組。「正直、マウンテンバイクにはそこまで期待をしていなかったけれど、実際に走ってみたら、これまでに味わったことのないようなアドレナリンを感じた」そう。「これをきっかけにマウンテンバイクを買ってしまいそう」と話す女性だけのグループも。

トップロープとボルダリング、2つのウォールで楽しんだ、注目のクライミング

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 会場内で大きな歓声が上がっているのは、湖の近くに設けられたボルダリングウォールとトップロープ用のクライミングウォールから。ボルダリングは音楽とスポーツを軸に活動するJAZZY SPORTが、トップロープは西多摩にあるクライミングジム、CARAMBAのスタッフがそれぞれレクチャーする。東京オリンピックの正式種目に選ばれたことから注目している、と話す参加者も少なくなかったクライミングでは、徐々に難しくなっていく課題にグループ内での結束も生まれるよう。課題をクリアするたび、グループ全員から大きな喝采が起こるのも印象的だった。

水に落ちるのもまた楽しい! SUPで湖面をクルーズ

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 湖というロケーションを利用したSUPは、THE NORTH FACEアスリートの河野健児さんがガイディングを担当。初めは水上でのパドリングに苦労していた参加者も、後半は湖面を自在に動けるように。湖面の反対側へ漕ぎついたら、THE NORTH FACEのカタログやイベントで活躍するヨガインストラクターでモデル兼フォトグラファーの深田美佑さんがレクチャーするヨガを体験する。スタジオで行うヨガは経験済みという参加者にとっても、青空の下、深呼吸を繰り返しながら行うヨガは新鮮に映ったようだ。

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 そのほか、THE NORTH FACE アスリートの宮崎喜美乃さんがガイドするトレイルランニングも含め、どのグループも午前と午後にアクティビティを満喫して1日目のコンテンツが終了。夕暮れ時にはチルアウトスペースに大きな焚き火が登場、キャンプの雰囲気を盛り上げる。お楽しみの夕食は、地元食材をふんだんに使ったバーベキュー・スタイルで。バーカウンターには野沢温泉にもほど近い飯山の銘酒、「水尾」などが並び、北信エリアの滋味を堪能できるという趣向だった。

突然の濃霧、そして雷雨。アウトドアの洗礼を受ける

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 アウトドアでの遊びにはつきものだが、2種目が始まったあたり天候が急変。キャンプ場は、1m先も見えないほどの濃霧に包まれた。その後、豪雨、さらに雷鳴に見舞われる。アクティビティを中断し、各々のテントで雨宿りをしていた参加者も、落雷を避けるために急遽、キャンプ場の管理棟に避難することに。ポンチョやレインウェアなどそれぞれに雨対策を行ってきた参加者も、いざという時の装備の大切さを実感したようだ。その後、天気は徐々に回復したものの、自然の厳しさの片鱗を味わうことになった。

よく遊び、食べ、音楽に酔いしれる。自然に抱かれた一泊二日

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 ディナータイムになると会場に設けられたジオデシックドームの特設ステージに明かりが灯る。夜8時、Yogee New Waveがステージに登場し、ライブがスタート。シティポップの代表格と謳われる彼らのパフォーマンスに酔いしれた夜のひと時となった。

動く、食べる、楽しむ。至れり尽くせりの1泊2日

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 快晴となった翌朝は、木陰の下で行われるモーニングヨガからスタート。もう1種目のアクティビティを行う合間、会場内でブース出展しているワークショップを体験する参加者の姿も。映画『旅するダンボール』に登場した島津冬樹さんによるワークショップでは、THE NORTH FACEのシューズの空き箱を使ったカードケース作りが体験できる。アクティビティとはまた違った趣向の内容に、多くの人が足を運んでいた。
 アウトドアアクティビティは初めてという人に向け、自然で遊ぶ楽しさを提案した2日間。「アウトドア・スポーツと言われるとハードルを高く感じてしまうけれど、この2日間を通じてアウトドアの遊びを身近に感じられるようになった」という参加者の声も。10月にはomyourmarkが主催するアウトドアフェスが控えている。「MOUNTAIN FESTIVAL」を逃してしまったという人はぜひ、こちらのイベントに参加してアウトドアの魅力に開眼しよう。詳しくはこちらまで!