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かつてはセレクトショップのスタッフ、現在はファッション業界紙やカルチャー雑誌を発行する出版社に所属し、ファッション業界で日々奮闘中の牧羽貴彦さん。一方、プライベートでは、ランニング、トレーニング、バスケットなど様々なスポーツに興じている彼が、今登山にハマる理由とは?

(写真 古谷勝 / 文 onyourmark)

牧羽さんのスポーツ歴は長い。小学校時代は白球を追いかける球児で、市の選抜チームに選ばれた実力を持ちながら、中学生は「スラムダンク」の影響でバスケットボールに傾倒。その間には、スキーやスノーボードも勤しむなど、根っからのスポーツ少年だったそう。一方、高校へ入学するとパッタリとスポーツから離れて、一気にファッションの虜に。社会人となった後も、ファッションの道を歩んでいくことを決め、今ではその最前線で日々奮闘しています。そんな牧羽さんに転機が訪れたのは2013年。仕事の関係で「名古屋 シティマラソン」に出場したことが、新たな人生を切り開くことになりました。

「初のハーフマラソンだったのですが、タイムは1時間45分くらい。そこで周囲の人から“速い速い”と褒められて。それから平日は毎日6km、土日は12kmを走るようになり、月間で150km以上走るようになりました。そして翌年の同じ大会ではタイムが1時間30分台に。フルマラソンも2015年の湘南国際マラソンで3時間36分を出せました。これまで自分が歩んできたスポーツの経歴からすると、ずっと“短距離型”だと思っていたのですが、30代に入って長距離走を一定の速さで乗り切れることが分かったのは、驚きでした」

そこから、牧羽さんの第2のスポーツ人生がスタートする。「日本人でカッコイイと思われる人は、ヒョロッとした人が多いのが好きじゃなかった」と、週1回以上は筋力トレーニングに励むように。基礎体力も向上していった中で、今最も夢中になっているアクティビティが登山だ。きっかけは2016年に経験した富士山登山。ランニングによる心肺機能と、トレーニングで培った筋力をもっていたためか、難なく日本最高峰をクリア。そこで一気に山登りの楽しさに開眼したそうです。

「昨年に鎌倉に引っ越したこともあって、丹沢方面にある塔ノ岳は車を使えば1時間くらいでアプローチできる。気軽に山へ行けるようになったのが、本当に楽しい。いつも、彼女と登るのですが、僕が荷物を全てもって、さらにストックは持たずに山行しています。それによって下半身強化にもつながるし、いつか登ろうと考えている剣岳みたいな3000m峰や、海外の山々に挑戦するときには力になると考えています」


【名前】牧羽貴彦 TAKAHIKO MAKIBA
【生年月日】1982年8月27日
【職業or所属】出版社営業
【やっているスポーツ】登山、ランニング、トレーニング
【HP or BLOG】 instagram @makibat

お気に入りアイテム
登山グッズ全般

「登山のプロダクトを収集するのも楽しい。バッグは『グレゴリー』でウエアは『ザ・ノース・フェイス』がお気に入り。山飯も好きで、今度登ったときにはパタゴニアから新しく発売された『プロヴィジョンズ』のスープを試したいなと思っています」