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(写真 teppei / 文 小泉咲子)

初心者の女性向けトライアスロンスクール『TRY WOMAN』で、『ホノルルトライアスロン2016』完走を目指してきた、モデルの持永真実さんと編集部の久恒。7ヶ月間、トレーニングを積み重ね、いよいよ本番当日を迎えた。ハワイの地で、ふたりはどんなレースを展開し、何を得たのだろうか。

 

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完走への自信を深めてくれた、ハワイの美しい海

成田空港から、いざホノルルへ。1日目は時差ぼけ(ホノルルとの時差は-19時間)とフライトの疲れをとるために、念入りにストレッチ。海外での大会は、移動後のケアが結果を大きく左右する。そして、大会会場のアラモアナ公園で、20分ほどジョグ。ここで、2日後に泳ぐことになる海を、初めて目にする。

 

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楽しみにしていたロケーションでのトレーニングのおかげで、フライトで疲れた身体もリフレッシュできた持永さん(右)と久恒(左)。

ふたりは、青くて透明度の高い海に、とにかく感激。テンションも一気に上がる。「海の色がキレイで波も穏やか!それだけで、なんだかいけそうな気がしました」と持永さん。連載初回に大西勇輝総監督が「ホノルルには、ツラさを忘れさせてくれるくらい美しい海と景色があるからトライアスロンデビューにはもってこい」と言っていたのはその通りだった。30分ほど軽めのスイムで、身体をほぐして海をあがった。

その後、100mダッシュ4本で初日のトレーニングは終了。軽めのメニューだったが、本番の会場と海を見ることができ、実感を得られたことは大きな収穫だった。シャワーを浴びたあとは、自転車を組み立てて、この日のタスクを終えた。

初心者には嬉しい日本語での大会説明

前日の軽い練習メニューで汗をかき、身体がスッキリ軽くなった2日目。午前中は、スイム600m、バイク10km、ラン80m×6本ダッシュ、をゆっくりしたペースでこなす。

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昼頃から、アラモアナ公園で行われた大会主催者による説明会に参加。ゼッケンの貼る場所、トランジションエリアに持ち込める荷物、コース概要、ルールなどの説明があった。「ハワイの道は、15㎝ほどの穴があることはざら」とのこと。転倒しないため、10~15m先の路面を見て走るようにアドバイスがあった。また、右側通行のハワイでは、抜くときは“左から”が鉄則。明日の本番では、気温が上がることが予想されるので、今日のうちから水分補給を行っておくようアドバイスがあった。こうして、知りたい情報を細かく説明してもらえるのは『ホノルルトライアスロン』の大きなメリット。「日本語だったので、すごく安心!説明を聞いて、レースが現実的に感じられました」(久恒)。

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レース前日の準備は、本番をイメージしながらていねいに

大西総監督からは、本番の持ち物について確認があった。「どの場面で何が必要なのか、イメージしながら準備すると忘れ物を防げます」とのこと。

《レース前日心掛けること》
・水分をこまめにとる
・アルコールはなるべく控える
・本番でのエネルギーとなる食糧もしっかりととる
・ゼッケン、ゼッケンシール・タトゥーなどは前日のうちに貼っておく
・早めの就寝

《大会本番でも持ち物リスト》 ※持永さん、久恒の場合
・荷物を入れるバックパック(バックパックなどのバッグは1人1つまで)
・トライウェア(着用して会場へ)
・ゴーグル
・スイムキャップ
・耳栓
・自転車
・バイク用ヘルメット
・バイクシューズ
・ランニングシューズ
・タオル(スイム→バイクのトランジションの際足をふく用)
・水分(500ml×2本)
・エネルギー補給ジェル
・日焼け止め
・スポーツウォッチ

「レースが始まったら、自分を信じて長旅を楽しみましょう!」(大西総監督)

ついにやってきた大会当日は、朝4時に集合。会場へ向かう道すがら、持永さんは昨晩、ホテルの部屋で泣いてしまったと打ち明けてきた。緊張の涙だった。「でももう吹っ切れました!もう大丈夫。後は、泳いで漕いで走るだけ。ハッピーにゴールしたい」。そう語る持永さんの言葉は、今までの取材で聞いたどんな言葉よりも力強く、集中している様子が感じられるいい表情だった。

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1か月前の館山合宿で練習不足を痛感した久恒は、その後、これまでの遅れを取り戻すかのように猛練習。体重も落としハワイにやってきた。そうした自信の表れか、レース直前のいい緊張感がみなぎっている。「緊張もワクワクもしています。でも、ワクワクの方が大きいですね。楽しさは、頑張った練習量に比例するんだなと感じています」

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会場に到着してからは、トランジションエリアにバイクを置き、タイムチップを受け取って装着する。ここまでやっておけば、最低限、レースに出ることはできる。最終準備は、ストレッチと水分補給。落ち着いてスタートラインに立つために、できるだけ余裕を持って会場に到着しておいた方がいいだろう。一通り準備が済んだ後、大西総監督から激励の言葉。「不安もあると思いますが、スイム、バイク、ランひとつずつ落ち着いていけば大丈夫です。僕も皆さんを見守りながら同じコースにいます。自分を信じて、ハワイでの長旅をとにかく楽しんでください! 」

5時32分。真っ暗だったハワイの海から陽が昇り始めた頃、いよいよレースが始まった。順調に海から上がってきた持永さん。「スイムがいちばん不安でしたが、ちゃんと泳げました。想像だけが先走ってしまい、自分自身でハードルを上げていただけだったみたいです」と振り返る。

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練習は裏切らない。泳いでいる最中も、スイムからバイクへのトランジションでも、「落ち着くんだ」と自分に言い聞かせていたおかげで、順調にバイクへ移行できた。

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久恒も無事に海から上がる。「水を飲んでしまったり、誰かと頭がぶつかったりしても、落ち着いて対処できたと思います。焦ったら平泳ぎで気持ちを落ち着かせるだとか、力を抜いて泳ぐだとか、コーチから聞いていたことの大切さが、本番で身を以て理解できました。」

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ホノルルの大自然に励まされながらのゴール

バイクもクリアし、着実にゴールへ向かう持永さん。一方、久恒は約10㎞以降からは下半身の痛みに苦しんでいた。「腰から左腿にかけて痛みが出てしまい、下半身に力が入らず思ったように漕げなくて…。スタミナはあるのに、悔しかったです」。そんな久恒を救ったのは、ハワイの美しさだった。「痛みが出てからは、景色を楽しむことを意識したんです。そうしたら、気持ちを切り替えることができました」

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最後のランは、持永さんの得意種目。歩いてしまったものの、ダイヤモンドヘッドが見えるコースを満喫し、見事にゴール。しかも、2時間57分13秒という好タイムを叩き出した。「震えました」とゴールの瞬間を表現。涙はない。喜びと自信に溢れた笑顔が、まぶしい。「ゴールできた達成感がものすごい!途中、TRY WOMANのユニフォームを見つけるたびに、ひとりじゃないって思えて、勇気をもらいました。」

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久恒はバイクでのタイムロスが響き、日差しが強さを増してくる中、懸命に走り続けていた。ゴールしたのは、スタートから3時間37分45秒後。

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持永さんの姿を見つけると、安堵から泣いてしまう。いったん溢れ出た涙が止まらない。「『完走できるかな?』『できる』『大丈夫かな?』って、自問自答を繰り返し、ずっと気持ちが揺れていました。でも、スイム、バイクと種目をクリアするごとに、自信が不安に勝っていき、ゴールできたときはもう…」(久恒)。

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TRY WOMANの参加者も、全員、見事に完走!「本番では、TRY WOMANのみなさんから、楽しさや『トライアスロンを完走したい』という熱い気持ちが伝わってきました」と大西総監督。事実、参加者にレースの感想を尋ねると、参加者たちの第一声は「楽しかった!」なのだ。5mしか泳げなかった人がトレーニングによって、1.5kmを完泳できるようになったり、TRY WOMANでできた仲間と互いに刺激し合えたり。スポーツの楽しさ、苦手なものを克服する強い意志、気の置けない仲間…。トライアスロンへの挑戦がもたらしてくれたものは、計り知れないほど大きい。参加者全員が“トライアスロン=過酷”という固定概念を“トライアスロン=楽しい”に変えてくれた。トライアスロンを始めた人から味わえるとてつもなく大きな喜びと達成感は、スポーツライフをより充実させてくれるに違いない。

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