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(写真 八木伸司 / 文 小林朋寛 )

東京・丸の内に突如現れたランニングトラックで1マイルの自己ベスト記録を競い合うイベント『TOKYO FASTEST MILE』が8月30日に行われました。このレースはナイキが7月より展開してきたNIKE ZOOM AIRをプッシュするキャンペーンの集大成的に行われたもの。

同キャンペーンでは"キミの速さを手に入れる100の方法"と題したウェブコンテンツ『NIKE SO FAST 100TIPS』も収録。100もの速くなるTIPSが毎週公開され、速く走るトレーニング方法の連載「FOR FASTER RUN」、速く走るためエクササイズの連載「SO FAST EXERCISE」、さらに、アスリートや文化人を訪ね歩き、速くなる方法を聞く「SO FAST PEOPLE」や速さと親和性のあるレシピを紹介した「FOOD FOR FAST」など、様々な切り口にて速くなるためのTIPSがコーナー毎にまとめられています。

予選を勝ち抜いたエリートランナーらが集う

WEB募集の中から抽選で選ばれた個人75名と、チーム24組100名、さらに予選会を通過してきたエリート75名の合計250名が集結した今回のレース。当日は小雨が降る中、東京駅にほど近い丸の内の目抜き通りに特設コースが出現し、普段はファッショナブルなストリートが刺激的なグリーンのライトに彩られ、スペシャルな空間に。

レースに先がけて行われたオープニングステージではゲストランナーとして参加したバスケットボール女子日本代表の大神雄子選手、なでしこジャパンの菅澤優衣香選手、浦和レッズの森脇良太選手、日清食品グループ陸上競技部の渡邊和也選手が紹介され、それぞれ“速さ”への思いを言及。それに煽られるように選手たちの気合が充満していき、いよいよ個人の部のレースがスタートしました。

今回のレースは単に陸上トラックを走るものとは異なり、1周約800メートルのコースを2周走るというもの。コースにはさまざまな仕掛けが用意されており、スタート地点では“ナイトレーサー”と名付けられた出場ランナーがMCにより高らかに紹介され、スタートダッシュと400メートル地点で最高速度を計測。途中にもMCがエールを送ってくれたり、沿道の声援を受けて、最後のFINISH GATEを抜けてゴールとなります。

20秒毎にスタートしていくランナーたちの顔は緊張感と興奮が入り混じっているようで、それにより丸の内という場所がスピードを追求する競技場に姿を変えていく様子がこのイベントの印象的な瞬間のひとつでした。

onyourmark編集部もチームで参加しました!

個人の部につづき、4人1組が同じコースをリレー形式で順番に走るチームの部に。アパレル業界で活躍するメンバーで構成されるAFEをはじめとしたランニングチームが名を連ねつつ、友人同士や仕事仲間で構成されたグループが出場。チームonyourmarkも編集長をはじめ編集部の4人で出場してきました。

実際に走ってみた感想は1マイルという距離の難しさ。スピードと持久性が瞬間的かつ同時に求められるということもあり、レース中はペース配分に苦労。それでもチームメンバーからの声援やライトアップされたコースを走る興奮もあいまって、なんとかタスキをつないだ瞬間の達成感はひとしおでした。

そして、最後はエリート部門へ。“速さ”に自信のある人たちが集まった予選会を勝ち上がってきただけあって、それぞれ設定した自己ベストタイムはどんどん短くなっていきます。疾風のようなエリート“ナイトレーサー”の走りに最後まで大きな歓声が上がっていました。

すべてのナイトレーサーが走り終えると集計が行われ、表彰へ。FASTEST TEAM賞には友人同士で参加したTEAM ARATA、FASTEST MILE賞には佐藤直樹さん森下理沙さん、SHOW YOUR FASTEST賞には井上裕介さんがそれぞれ受賞しました。

フルマラソンとも、トレイルランニングとも異なる1マイルレースという新しいカテゴリを提示してくれたTOKYO FASTEST MILE。中距離のレースはオフィシャルな陸上競技大会だけのものというこれまでの認識を変化させ、よりカジュアルかつエンターテイメント性をもって楽しめるという新しい価値観を体現するものになりました。

今後もこういったレースが登場してくれることに期待したいです。