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そのスポーツやシーンを理解する上で欠かせない、“カリスマ”や“レジェンド”と称される名物選手の存在。今日紹介したいのは、没後10年となる、1990年代最高のヒルクライマーのひとりであるマルコ・パンターニという選手。20世紀最強のヒルクライマーの一人である彼は、前世紀末に彗星のごとく現れ、圧倒的な山岳の走りで世界を魅了しました。しかしながら、度重なるスキャンダルにより栄光だけでなく、挫折も一身に体現し、2004年に34歳の若さでこの世を去りました。

その早すぎる死から10年の節目となる今年。ロンドン発のロードサイクリングウェアブランドRapha(ラファ)が、パンターニへ捧ぐ特別なジャージをリリースします。今なお賞賛と誹謗を浴びるマルコ・パンターニという存在を今一度思い返し、彼が現在のロードレースシーンに遺したものを感じ取るアイテムとなっています。


聖人と罪人 悲劇のロックスターのようなヒルクライマーの人生

“マルコ・パンターニのありのままの人生を受け入れること、それは、偉大な人物でさえも欠点を持つということを認めることに等しい。パンターニを好きになる必要はないが、聖人であり罪人でもあり、魅力と破滅を兼ね備えたマルコ・パンターニを振り返ろう。 彼は行ってしまった。だが彼が為した全てのことは、忘れられることはない。”

Raphaによってマルコ・パンターニが描かれた特設ページ
イル・ピラータ 聖人と罪人

上記のストーリーでも分かるとおり、彼の人生は、悲劇のロックスターのように浮き沈みが激しく、波乱万丈に満ちたものでした。輝かしい成績の陰で、ドーピング疑惑により国民やサイクリング界から見放され、失意の中、2004年のバレンタインデーにホテルの一室でコカインの過剰摂取により死亡。しかしながら、はちゃめちゃで無鉄砲、感動的で魔術のような彼のレーススタイルは、他を寄せ付けない圧倒的な魅力を誇ったのです。

Raphaの真夏用ジャージ「Super Lightweight Jersey」をベースに

本ジャージのベースは、Raphaの真夏用ジャージであるSuper Lightweight Jersey。長距離の登坂でもオーバーヒートしない、通気性の高い一着です。ピンクのカラーは、ジロ勝者の証マリア・ローザはもちろん のこと、ツール・ド・フランスにパンターニが出場した際のチームジャージのカラー(通常は黄色いチームジャージを、ツール期間中だけマイヨジョーヌとの混同を避けるためにピンクにしていた)がインスピレーションとなっています。「海賊」のニックネームの元になったヒゲとバンダナの彼のスタイルを踏襲し、本ジャージには特製のバンダナが付属。ジャージとのセットにて販売。

なお、パンターニの家族が運営するイタリアのパンターニ財団(Fondazione Marco Pantani)との協力によって生まれたこのジャージの売り上げの一部は財団に寄付され、その主たる活動である若者のスポーツ活動支援に活かされます。すべて許可されたジャージのロゴマークには、彼のニックネームだったPIRATA(ピラータ/海賊)、彼が1998年のジロ・ディタリア優勝を決定づけた山岳MONTE CAMPIONE(モンテ・カンピオーネ)などがワッペン刺しゅうで施されます。

5月10日に2000~3000m級の発売記念ライドを開催

このジャージの発売と毎年5月にイタリア全土を舞台にして行われる自転車プロロードレース「ジロ・ディタリア」の開催を祝し、Rapha Japanでは東西でヒルクライム・ク ラブライドを5月10日に開催。山梨県大月市と奈良県大台ケ原を走る、2000~3000m級のライドが予定されています。90年代という激動の時代を鮮やかに駆け抜けたパンターニを、苛烈な登坂にて想い返す機会となります。参加申し込みは、Rapha JapanのFacebookページで受け付けています。

Rapha JapanのFacebookページ

Pantani Jersey(パンターニジャージ)
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:ピンク
価格:25,500円