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(写真 熊野淳司 / 文 AI )

2013年4月29日に開催されたアウトドアイベント「towa yoga OCEAN’S」。このイベントにはヨガを中心にして、サーフィン、ノルディックウォーキング、ランニングなど様々なスポーツの垣根を越えて人々が集まりました。主宰者のToshi先生とは、湘南という場所に暮らし、ヨガのインストラクターにしてサーフィンをライフスタイルに取り入れて、“サーファーズヨガ”というスタイルを広めようとしている人です。

あらゆるスポーツと
ヨガはリンクする

僕は、色んなことに興味をもつのが好きなタイプで、興味があるものは何でもやってみたくなるんです。ヨガはもちろんですけど、ノルディックウォーキングやランニングもしかり。そうして実際にいろいろなスポーツをやってみると、ヨガとリンクする部分をいくつか発見できるようになったんです。

普段ヨガをやっている人たちにサーフィン、ノルディックウォーキング、ランニングというスポーツを知ってもらい、逆にヨガをやってる人たちにサーフィン、ノルディックウォーキング、ランニングを経験してもらう。そこにまた新しい交流が生まれますし、相乗効果もあるはずなんです。そういう風にどんどんどんどん輪と自分の身体感覚が広がると思っていますし、その場所としてビーチというのはふさわしい場所だなって思ったんです。

そもそも僕と僕の奥さんがやっている『towayoga』というヨガのコニュティのサブラインのイベント企画としての『towayoga OCEAN’S』というものを立ち上げ、「ヨガの裾野を広げる」というのがテーマになっているんです。ヨガをもっと広めていくには、ヨガだけじゃないないカルチャーも巻き込んで、新しい場所を作ることが大切だなって思ってたので。今回はそのための一歩を踏み出した、という感じなんですね。

湘南のビーチカルチャー
東京にはない空気感

僕は、この湘南っていう場所のビーチカルチャーが好きなんです。カリフォルニアというよりも、スモールカリフォルニアっていう感じで。ビーチサイドも好きですけど、サーフィンをやっているからやっぱり、自然の中にいることが好きなんです。だから、ヨガも自然の中でやっていきたいというのがベースにあります。

東京にもたくさんスタジオはありますけど、それとはまた違う魅力がここ(湘南)にはあるなって思うんです。とくに男性やヨガが初めての方は「スタジオにいけない」「行きづらい」って人はまだまだたくさんいます。女性の方でも仕事が忙しかったり、家事や子育てだったり、スタジオのスケジュールに合わせることも難しい場合も多いはずです。なおさら、ヨガをしに行く場所は「行きやすい場所」でないといけない。ちょっと散歩がてら遊びにいくとかね(笑)。

「towa yoga OCEAN’S」の目的には、まずヨガをカジュアルなものとして再提案していきたい。来場者は必ずしもヨガをやらなくても構わない。そうなれば来やすいと思うんですよ。

サーファーズヨガ、
それが僕のライフスタイル

僕がヨガをはじめたきっかけは、サーフィンから。サーフィンをやってくうちに「怪我をしたくない」「パフォーマンスを向上させたい」って意識も高くなって、そうなると結局は、カラダそのものの機能を高めるっていうことがすごく大切になってきます。

そうしたときに、僕の場合は母親がヨガの先生(師範)ということもあって、身近なものとして自然にヨガがあった。身近にあって、それを取り入れる機会もあって、それで続けてみたらすごくサーフィンの調子が良くなったんです。そういうところにたどりついて、いつの間にか人に教えていたんです。

ヨガって、何でも繋がっていくんじゃないかなって思うんです。全ての動きに対してリンクするものがある、たとえば、サーフィンなら肩周りとか肩甲骨とか、もちろん足とか下半身とかっていう風に自然にとけ込めるものだと思うんです。

僕自身が、サーフィンとヨガをライフスタイルとして取り入れて、それを今でも実践し続けているので、その経験を生かしてサーフィンをやってる人たちにもっともっとヨガを広めていきたいです。サーフィンの中にヨガはありますし、ヨガの中にもサーフィンがあるんです。それがいろいろなスポーツで体感できたらヨガの可能性はもっと広がっていくんだと思っています。

山本俊朗 / Toshi(トシ)
towayoga主宰。ヨーガ指導者にして、海をこよなく愛するサーフヨギー。インドの古典的ヨーガの学びを享受する傍ら、より現代人の暮らしに則した新しい解釈にも重きを置き、幅広い分野からヨーガの持つ可能性を広げることに尽力している。2013年ルルレモンモデル。towayoga.com