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(写真・文 松本昇大)

2013年2月24日、日曜日、晴れ。

まだスタートまで二時間以上もあるのに、都庁周辺はランナーで溢れていた。今日もいつもと同じように、ライカ一台とフイルムを何本かポケットに入れて撮影をはじめた。参加者に混じり、あちらこちらに移動しながらシャッターを切る。冬の柔らかな光はたくさんのビルに反射してランナーを照らす。多くの人は友人や家族と会話を楽しんだり、記念撮影をしたり、これから気が遠くなるような距離を走るとは思えないほど、リラックスした表情だった。

東京マラソンぐらい大きなレースになると、トップアスリートと見間違うほどの充実した装備に身を包んでいる人も見かける。海外からのランナーも多く、表情は日本人ランナーに比べ、やや固いようにも見える。

「そりゃ、そうだ」と思う。

異国の地で、マラソンを走るのはどんな気分なんだろうか。「写真撮ってもいい?」と下手くそな英語で話しかけてみると、みんな一様に「もちろん」と固い表情を緩め、カメラに笑顔を向けてくれる。とってもオープンだ。言葉が通じようが、通じまいが関係ない。誰しもに平等に、スタートがあって、ゴールがある。それがマラソンなのだ。誰しもが東京マラソンを、東京の街を、楽しみに来たんだ。

ゲートに並ぶ参加者。この先、参加証明&荷物チェックしたあとウォームアップエリアへ。最近のマラソン大会は、厳重なセキュリティでランナーを守る。

都庁周辺のウォームアップエリア。ここで、レースの準備をしたり、専用トラックに手荷物を預けることができる。スタート前の大事な時間。

海外ランナー。この日、声をかけて断られることは一度もなかった。日本人ランナーよりも撮られ慣れている感じがする。

マラソン大会といっても楽しみ方は様々。どう考えても走るのに邪魔そうなコスプレ、沿道から手を伸ばすと寄ってきてくれて、ハイタッチ! 一人一人がレースを盛り上げようとしている。

応援する側にも気合いが感じられる。もし、ツライ時に手作り感たっぷりのプラカードに自分の名前が書いてあったら頑張れそうだ。

コース内でもっとも華やかな通り、銀座中央通り。少しずつ歩き始めてしまう人もでてきて、それでもゴールに向かう姿勢、肉体だけではなくメンタルの強さが試される。

少し街から離れ、東京湾も近く見晴らしの良いポイントへ。しかし、残り数キロ地点で容赦なくランナーに襲いかかる強風、まさに正念場。

フィニッシュ地点では、ラストスパートを盛り上げる雰囲気。太鼓やダンス、最後の歓声でランナー達の完走を祝福する。

42.195kmを走ってる間、無心で走るというのは難しいと思う。いろいろなことが頭に浮かんでは消え、だんだん思い通りに体も動かなくなる。それでも、多くのランナーは歩こうが足をひきずろうが、前に進もうとする。

ランナーを見てて思うことは、やっぱりみんなポジティブであることだ。目的は様々だし、思い通りにいかないことも多い。それでも、振り返って「やーめた!」なんて言わないし、とりあえず前に進む。

そんな姿は、素直に魅力的だと思う。

東京マラソン2014 一般ランナー募集スタート!

マラソン  29,400 人(エリート、先行受付、チャリティランナー除く)
10kmマラソン 400 人(被災地支援事業除く)
募集期間:8/1(木)から 8/31(土)まで
申し込み方法:東京マラソン公式サイト http://www.tokyo42195.org
       東京マラソンモバイルサイト http://m.onetokyo.org/
決定方法:定員を超えた場合、抽選 (先着順ではございません)
資格:東京マラソン 2014 の募集要項の資格を満たした方

※参加者募集案内については、大会ホームページからダウンロードお願いします。
(http://www.tokyo42195.org/2014/entry_general_guide/)

※以下は、募集開始しています。
チャリティランナー募集 ※寄付のみも募集中!

マラソン  3,000 人
募集期間:7/1(月)から 11/15(金)まで
申込方法:東京マラソン公式サイト http://www.tokyo42195.org /2014/charity/
チャリティ・サポートシステム【Run with Heart(ランウィズハート)
決定方法:先着順
資格:10万円以上の寄付を申込みされた方のうち、希望される方
東京マラソン2014の募集要項の資格を満たした方
※参加料1万円と事務手数料500円は、別途ご負担いただきます。