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腎臓はホルモンを分泌する内分泌器官でもある。なかでも大切なのはレニン、バソプレシン、エリスロポエチン(EPO)の3つ。

レニンには血圧を上げる働きがある。正確には酵素だが、血圧を調整するアンジオテンシンⅠを活性化し、アンジオテンシンⅠがアンジオテンシンⅡに変化して血管を縮め、血圧を上げる。

加えてアンジオテンシンⅡは、腎臓のすぐ上にある副腎皮質に働きかけ、アルドステロンというホルモンの分泌を促す。アルドステロンは腎臓でのナトリウム(Na)の再吸収を促進。体内のNa濃度は一定に保たれているから、再吸収が促されてNaが増えると濃度を下げるために水分量が増えて血圧も上がるというわけ。

バソプレシンは排尿にブレーキをかける抗利尿ホルモン。体内の水分量と浸透圧を保っている。体液が減り、浸透圧が上がると、バソプレシンは尿細管での水分の再吸収を促し、体液の減少を抑えて浸透圧を保つ。逆に水分が過剰になるとバソプレシンの分泌が抑えられて、尿細管での水分の再吸収が減少して尿が大量に排泄される。

最後のエリスロポエチン(EPO)は赤血球の生成を促すホルモン。酸素を運ぶ赤血球が増えると心肺機能が上がり、スタミナがつくことから、EPOは自転車競技などで不正なドーピングに用いられるケースがある。

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