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あなたが仕事をしたり、ジムで運動をしたりしている間にも、小腸を中心とする腸管では消化吸収の作業が休みなく続けられている。

それを可能にするのが、腸管に集まる神経細胞によるコントロール。

腸管には1億個もの神経細胞がネットワークを作り、脳からの指令なしに複雑な消化吸収のプロセスを巧みに操っている。

その賢さと独立性の高さから、コロンビア大学医学部のマイケル・D・ガーション博士は腸管を「セカンド・ブレイン(第2の脳)」と命名した。

まず消化物を感知すると小腸のEC細胞がセロトニンという神経伝達物質を分泌。

その結果、内臓の働きを司る自律神経のうち、副交感神経の末端からアセチルコリンという神経伝達物質が出て、このアセチルコリンが腸管の蠕動運動(消化物を肛門方向へ押し出す動き)を促すのだ。

体内のセロトニンの90%は腸管で作られているが、残り10%は脳内で作られて鎮静作用を発揮する。

脳内のセロトニン不足はうつ病の引き金だが、便通に異変をきたす「過敏性腸症候群(IBS)」の背景にも腸管でのセロトニン生成システムのトラブルがある。

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