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写真はオリンピックで使用されるロンドン アクアティクス センター

2004年アテネ、2008年北京の金メダリスト北島康介選手が、昨日の日本選手権男子100m平泳ぎ決勝で優勝し、ロンドン五輪への切符を手にしました。自身の持つ日本記録を1/100秒更新し、力強いガッツボーズ! 辰巳の会場は大興奮でした。これで北島選手は、4大会連続でオリンピックに出場することになります。

 
4月2日から8日まで、東京・辰巳国際水泳場で行われている日本選手権では、ロンドンオリンピックへの切符が一発で決まる、緊張感のある戦いが繰り広げられています。ロンドン五輪の日本代表になるための条件はただ二つ。決勝で派遣標準記録をクリアすることと、二位以内に入ることです。
 
昨日は、男子100m平泳ぎで北島選手に次いで2位に入った立石諒選手も代表を決め、女子200mバタフライでは加藤ゆか選手が日本新記録で優勝し、2大会連続の五輪出場を決めました。一昨日の男子400m個人メドレーでは高校生の荻野選手と世界選手権代表の堀畑選手、女子400m個人メドレーでは高校生の大塚選手と大学生の高橋選手がそれぞれ五輪代表を決めています。
 
今後の注目ですが、三大会連続二冠の偉業に期待の掛かる、北島選手の男子平泳ぎ200m(6日)。入江陵介選手の男子100m・200m背泳ぎ。そしてバタフライ・自由形の松田丈志選手です。ロンドンで、ライアン・ロクテやマイケル・フェルプス、アレクサンドル・ダーレオーエンといった世界の強敵と戦うためにも、好タイムで五輪出場を決められるでしょうか?
 
女子の注目は、去年の世界水泳で悲願のメダル獲得した背泳ぎの寺川綾選手。今大会では100m一本に絞っているのは、オリンピックに対する決意の表れとのことなので、5日の決勝に注目です。女子100m平泳ぎでは日本記録保持者の鈴木聡美選手が力の差を見せつけ今日の決勝に出場予定です。
 
ロンドンオリンピック開幕まであと114日。一発勝負でロンドンへの出場が決まる競泳日本選手権は、日曜まで辰巳で行われます。

(文 肥後徳浩)