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町が色づく季節。
空気のおいしい朝が続いている。

サンフランシスコもだんだん寒くなってきて、今日は野菜たっぷりのトマトスープを作った。朝、晩とほとんど家で食事をする生活になって、最近は食材、調理方法、食生活のあり方のことを考える時間が楽しい。

身体を動かすことに続いて、ここへ来たらやりたかったもう一つのこと。

“食生活を整えること”。

運動することも大事だけど身体に直接入る食べ物もまた、体づくりにはとても重要なこと。

私が住んでいるマリンカウンティは、食に対して意識の高い人が多くて、オーガニックが根付いた町。食べ物を売っているほとんどのところで“ORGANIC”という文字を目にするし、それを手にする人も多い。

ファーマーズマーケットにも規定があって、ほぼオーガニックか無農薬の物しか置いていない。

それからWHOLE FOODS MARKETをはじめ、食材や生活用品がオーガニックで揃うスーパーもたくさんあり、価格はノンオーガニックの金額に少しプラスするだけで買うことができる物も多い。

見せかけだけではなく実生活に取り入れやすい環境がここにある。

ここで生活する日本人も元々そうなのか、もしくはここへ来て感化されたのか、ナチュラルな食生活を選んでいる人が多い気がする。

今回は私のお友達について少し話そうと思う。

彼女は3人の子を持つママ、Uさん。優しくて、芯があって、とても尊敬している人。

ここへ来て彼女のライフスタイルから影響を受けている部分が多く、お家に遊びに行ってはレシピから食材、使っているシャンプーまでメモして帰る。私のライフスタイル先生。

Uさんは、もともと旅が好きで、屋久島や沖縄を放浪しながら働いたり、有名レストランでのペイストリーを担当していた経験も持っている。彼女の作る料理は本当に美味しくて、かといって調味料はいつもナチュラルでシンプル。オーガニック素材の美味しさをちゃんと引き出してあげているのが伝わってくる料理。

Uさんは料理だけでなく、洗剤など生活する上で使う身の周りの物も自然派。買い物には必ずエコバッグを持参。

フェアトレード商品があればそれを意識して買い物をする。地球にちゃんと寄り添った生活をし、日々の生活の中で未来を見据えているのが一緒に居てよく伝わってくる。

Uさんがこういった生活を送ることになった原点について聞いてみると、それは彼女のお母さんにあった。お母さんは35年以上も前からオーガニックに関心を持ち、活動をし、家庭に取り入れてきた人。野菜ごとに購入する農家さんを分けるくらいこだわりがあったほど。

Uさんは幼い頃からそういった環境に置かれ、オーガニックやエコへの考え方、取り入れ方が自然と身について今のスタイルに至った。

お母さんから学び得た、生きる為の知識や知恵を、今度はUさんが自分の子どもたちに伝える。彼女の子どもや周りの私たちがそれを吸収し、また伝えていく。これから先もずっとずっと続けていかなければいけないし、絶やしてはいけないことなんだと強く思った。

サンフランシスコでの生活、Uさんとの出逢いが教えてくれたこと。

それは、“食生活を整える”というのはまず、自然・地球の一員だということを自覚することからはじまる。

オーガニックを選ぶことで自分の体がナチュラルになり、その選択によってケミカルなものから地球も、そして自分自身も守られる。環境に負担をかけず、後々地球の良い循環を生むことにつながる。

そう、“未来”が整えられるということ。

ここマリンカウンティの人達がオーガニックを選ぶ背景にはこの町のすばらしい環境を守っていきたいという気持ちがあるのかもしれない。

また別の機会に、Uさんがおすすめするレシピをいくつか紹介しようと思う。

Cumi Honda
1983年生まれ、千葉県出身。幼少時代をインドネシアで過ごす。
アパレルPRを経て、2011年9月からサンフランシスコに在住。

【SF LIFEアーカイヴ】
#01 自分らしさを知れる街

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