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最近の研究によると、”あくびの伝染”は、家族や友人との社会的な共感と感情的な結びつきの顕われであるようです。
 
イタリアのピサ大学の研究者が4大陸から選ばれた109人の成人に対して、どんな要因が”あくびの伝染”に関係しているか一年以上に渡って調査しました。
 
数時間に及ぶ各観察の間、いつあくびをしたか、そして3分以内にあくびが伝染した人はだれかを記録しました。結果、あくびが伝染する確率を見ると家族間で約半数、友達同士では4分の1、知人間で8分の1、見知らぬ人同士では10分の1以下でした。
 
研究者によると、あくびの伝染は生物学的に説明可能とのこと。他人のあくびを見ることによって、運動、模倣、社会的行動、共感に関わる脳の領域が活性化され、特に近しい人があくびをするのを見た場合、脳のこうした領域への過剰な刺激が、”あくびの伝染”を引き起こすそうです。
 
研究に参加したエリザべッタ・パラギ博士は「最も重要な要因は、国籍や肌の色、文化や性別、年齢などではなく、あくびが伝染する人同士の関係性にあるということを突き止めたのです」と話しています。
 
もしかしたら”あくび”は最も原初的なソーシャルメディアと呼べるかも知れませんね。

The Telegraph,WebMDより/リサーチ 松田正臣)