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”愛のホルモン”と呼ばれる物質があるのをご存知ですか?
脳の視床下部で生成されるホルモン及び神経伝達物質であるオキシトシンは、社交性、個人的なつながり、母性に関わることからこう呼ばれています。
 
そして、このオキシトシン受容体遺伝子にGバージョンと呼ばれる遺伝子を2組持っている人(GG型)は社会性が高く、利他的な行動をとる傾向があることがこれまでの研究で示されています。
 
最近の研究ではこの遺伝子と”しぐさ”に関する実験が行われたそうです。
まず、23組の恋愛関係にあるカップルが、お互いにこれまでの人生で辛かったことを話す様子を収めた、20秒の無音の映像が収録されました。
 
この映像を116人の観察者が見て、”しぐさ”だけを基準に”親切さ”、”信頼感”、”気遣い”などを感じさせる人をランク付けしたのです。
その結果、上位10人のうち6人がGG型の遺伝子を持っていることがわかりました。そう、遺伝子の型とランキングが一致していたのです。
 
これは、遺伝子型が社会的な行動に関わっていることを示すと同時に、人間は第一印象(しぐさを見ただけで)で人を判断する能力が備わっていることも示しています。
 
うなずきや笑顔で共感を上手に表現することができる人っていますよね。これはその人の心を映しているのと同時に、遺伝子の型をも映し出しているのかもしれません。

でも、「遺伝子で決まっているんじゃなぁ」と思ったあなた、大丈夫です。”愛のホルモン”オキシトシンは親子の触れ合いや、動物との触れ合いでも増えるとのこと。まずスキンシップから始めてみるのはいかがでしょうか?


WebMD より/リサーチ 松田正臣)