fbpx

SURF REALIZATION
信國太志
#04 ヨガの起源とは?

さて前回はサーフィンのことばかりお話したので今回はヨガのことを。

皆さんヨガはどこから生まれたかご存知ですか?

インド?

一説によればマヤ。そう、かのマヤ文明と密接な関係があるというはなしがあるのです。
近年マヤカレンダーの話題からその文明の神秘性が語られるようになりました。
実際彼らは僕らとかなり異なる文明に生きていたようです。

どれくらい違うかというと、一説には彼らには時間の概念がそもそもなかったという説があります。そんな馬鹿なと噴き出す人もいらっしゃるでしょうが、近年でも北米のインディアンですら同様に、時間の概念がなかったそうです。
ちょっと想像しづらいでしょうが、つまり線状に時間があり右が過去で左が未来で真ん中が現在といった捕らえ方がなかったようなのです。
だから右の未来に向かい進化発展するという感覚もないわけです。
しかし実際それは素晴らしいことにも感じます。だって発展の感覚にともない、人は他の人種や動物自然を征服していったわけですから。

不思議なことにヨガを行じると一瞬時間の感覚がなくなるときがあります。
マヤ人はヨガを行じてそんな感覚に生きていたのか、時間の感覚がないからヨガを行じていたのか?彼らの言葉自体に未来型や過去型といった時制がなかったそうです。ではなにがあったか?全て現在型だったとか。

もっと言えばBE動詞もなかったそうです。
”僕はノブクニです。”というフレーズのかわりに”僕はノブクニってます。”と言ったとか。
なんだかお笑いのネタみたいですね。

もしマヤ説が眉唾だったとしても、少なくともチベットにおけるヨガのほうが、はるかにインドより古いというはなしもあります。
ヤントラという言葉があり一般にはインドの幾何学的な曼荼羅だと誤解されていますが、その真意はチベットのハタヨガ(体を使うヨガ)です。

インドのヨガにおいてはハタヨガプラピーディカが根本経典とされていますがヤントラの経典はさらに古く、そのポーズとシンクロした動きや呼吸法もより洗練されています。
これはお釈迦様が説く解脱を速やかに体感するための密教が、チベットの土着宗教のボン教と結びついたものです。
人類は覚醒した意識で(まるで純粋な赤ちゃんのように)現れ、ヨガとはそこに還る方法なのです。つまりヨガは人類の歴史とともに始まりなく古くからあるのだと言えるでしょう。

でもまあ、そんな不思議な話は犬にでも食わせて、今日もももの裏をストレッチしましょう。
覚醒だとかそんな怪しいことは抜きにしても、確実に気持ち良く、夜は速やかに安眠できるはずですから。

(写真 Barry Silver)

信國大志/TAISHI NOBUKUNI
1970年熊本県生まれ。1994年渡仏、ジョン・ガリアーノの元で働く。1996年セントマーティン美術学校、修士過程(ウィメンズウェアー)修了。 1998年TAISHI NOBUKUNIを設立。2004-2008年、TAKEO KIKUCHIのクリエイティブ・ディレクターを務める。2005年毎日ファッション大賞新人賞受賞。現在はBOTANIKA taishi nobukuniを手掛けるかたわら、今秋銀座にオープン予定のテーラーの準備を進めている。

【関連記事】
インタビュー 信國大志 “一体化”というエクスペリエンス

【SURF REALIZATION 信國太志 アーカイヴ】
#01 "What is yoga?"
#02 波にのること、生きること
#03 調和と同調の向こう

MAIL