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姿勢を良くしたい!
多くの方が抱える悩みの定番「Round Shoulder=猫背」を解消するのが今回のテーマです!

そういえば、アメリカ人は背も高いうえにさらに姿勢もいいからより大きく見える。それに比べて日本人は……なんて話、いまだによく聞きますよね。私も海外に行くと感じます。
骨格だからとあきらめてしまいがちですが、カラダの使い方、ひいては文化の違いも影響しているなんて話もあります。のこぎりの使い方がよく例に出されますが、西洋人は「押す」、日本人は「引く」。「押す」文化と「引く」文化の違い。

そして、この「押す」と「引く」ではカラダの使う筋肉が異なります。
「押す」というのはカラダを伸ばす筋肉「伸筋」を使います。反対に「引く」ときにはカラダが縮んで「屈筋」を使う。「屈筋」を使うと太くなり、「伸筋」は細くなる。屈筋が優位な日本人は、背中が丸くなりやすく、あごが前に出て、骨盤が下がり、太ももが張りやすいのです。

ということで、今回は、"縮んだ"筋肉を伸ばしていくストレッチを行います。


今回のチューニングポイントは「一生懸命やることよりも、脱力を意識する」ことです。

そう脱力! 柔軟性の問題は、この脱力できるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。
まったく体幹の動かない方が、ごくたまに男性とかにいらっしゃいます。特に胸とか。動かそうとすればするほど、胸骨ではなく腕が動いてしまう。こういう方は決まって、胸以外にも多大な力が入っていて、胸の動きを他の部位でロックしてしまっているんです。思うように動かないから柔軟性に欠けていると落ち込んで、より、ストレッチは無理! とレッテルを貼ってしまう……。

これは柔軟性というよりも脱力の問題です。一生懸命やろうとすればやるほど、体幹部分の筋肉、特に、腕や肩、腰などの筋肉が総動員で手伝いにやってきて、そのうちそれらが主導権を握ったりしてしまうから大変。枯れ葉を動かすのにブルトーザーは必要ない、そんな印象です。

例えば冒頭の壁を利用した、背骨のローリングダウンとローリングアップ。
壁を使用する事で、簡単に自分のまっすぐな姿勢がチェックできます。そのうえで背骨をひとつずつ離していこうと意識を向けると、カラダの前面の腹筋を使い、そして背筋はリラックスして伸びるのです。背筋を固めていたら、フラットバックのまま折れる、お辞儀している感じになってしまうと思います。カラダのどこを使用してどこをリラックスしているかがわかる、とってもシンプルなエクササイズですよ。


猫背でくるんと丸まっている人は、後頭部、肩の後ろをつけるだけでも大変です。腰のカーブはいちばん大きいので壁との間に少し隙間があっていいと思いますが、肋骨の一番下は息を吐いて腹筋を使う事でなるべく壁につけましょう。
お尻の厚みもあるのでかかとは壁につかなくても平気。壁を利用したイージーなまっすぐな姿勢チェック。詳しい正しい姿勢を知りたい方はこちらのコラムにどうぞ。

そしてラストは私たちの脚とトルソーをつなぐ唯一の筋肉、腰腰筋をストレッチ。猫背になっているということは、この腸腰筋も縮んでしまっているということなので伸ばします。このとき、腰を反らせると腰椎に負担がかかるので、膝は下、頭は天井へのコントラストを忘れずに。

今回も挑戦して下さったのは本田さん。実はこの撮影は3本目だったので、本田さんのカラダがかなり柔らかくなっているのがご覧いただけると思います。
当初、ラストのソーアスストレッチからのサイドアーチ(体側伸ばし)はやるつもりはなかったのですが、みるみる伸びていく本田さんのカラダを見て思わず、チャレンジとして加えてしまいました。けっこう強めのストレッチですの初めての方は無理しないように。初回は省いていいですよ!

Don' t push yourself, just listen to your body…..and stay tuned.

ではまた2週間後に!

Red Top ¥11,340
Blue Top ¥10,500
Harlem Pants ¥16,800(Prancing Leopard Organics / Driving-Maul)

問い合わせ:ドライビングモール Tel. 03-5768-6331

(文 内田あや/撮影 松田正臣/ヘアメイク 角田英明<HAIR DIMENTION2>/音楽 Mitcho)

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