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いまもし車の通りが多い道沿いでワークアウトをしているのなら、注意したいニュースを発見しました。
 
ワークアウトをするには、空気がきれいな場所のほうが肺のためにいいことは書くまでもないことですが、ネズミを使った最近の調査によると、排気ガスが脳機能を害する可能性があるという報告があるそうです。
 
この研究では、中国やインドなど大気汚染が拡大している地域と同レベルの状況下にネズミを置いたところ、記憶や運動反射神経などに障害が現れるとともに、不安やうつ的な行動が増えたそうです。また脳の一部に炎症が増えたとも研究者は言っています。
 
こうした脳の炎症は記憶力の低下に繋がる恐れがあると研究者は解説しており、研究前の「肺や心血管系などに炎症が確認される場合、脳にも炎症が起こっている」という仮説を裏付ける結果にもなったそうです。
 
この研究結果を人間のに当てはめるのはまだ早いとしながら、研究者たちは口を揃えて「可能な限り、毒性のある空気は避けるべきだ」と言います。これは排気汚染だけに限らず、たとえば2010年のある研究では間接喫煙がうつに繋がると報告されていますし、別の調査で健康な人たちにラッシュアワー時と同レベルのディーゼル排気を吸いながら研究室内に置いた自転車を30分こがせたところ、血管が異常に拡大し、筋肉への血液と酸素の流れを制限したと言います。
 
また、ワークアウト中は通常より早く激しく呼吸をするため、大気中の汚染物が口から肺へと入りやすくなり、酸素交換が減ってパフォーマンスが落ちる炎症反応が起こるともいいます。
 
分かっていたこととはいえ、怖い話ですね。ワークアウトはやはりきれいな空気の中で行いたいものです。

 
Men's Health Newsより/リサーチ 坂野晴彦)