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1980年代後半から90年代にかけて、ボクシング・ヘビー級のボクサーとしてモハメド・アリと並びカリスマ的存在となっていたマイク・タイソン。圧倒的な強さと同時に、手をつけられない荒くれ者としてもよく知られていました。相手ボクサーの耳に噛み付いた事件やレイプで懲役刑となった事件を覚えてる方も多いでしょう。2005年に20年のキャリアに終止符を打ちましたが、その後もドラッグや暴行などで逮捕されるなど、あまり良い話は聞きませんでした。

ところが、現在の妻の助けでヴィーガンとなったいま、穏やかで落ち着いた性格となり、酒もドラッグも止めてなんと約60キロの減量を果たし、非常に健康的な生活を送っているようです。
最近は自身のリアリティ・ショーや映画『ハングオーバー』にカメオ出演するなど、元気な姿がメディアで観られるようになっています。

そんなタイソンの最新インタビューを発見しました。以下、その抜粋です。

ーーあなたが参加しているプロジェクトの一つには、「すべてに挑戦しよう」というモットーが掲げられています。その考えはあなたの人生にも当てはまりますか?

「もちろん。その言葉は『恐れることは何もない』ことを教えてくれる。大きな成功を収めるためには、大きな挫折を受け入れなきゃいけない。人生の全てに挑戦しよう、失敗や挫折を恐れるな――信じるべき言葉だと思うよ」

ーーいまは復活の最中だと思いますが、チャンピオンとしての成功とその後の凋落を経て、映画やテレビ番組に出演しているこの状況を想像したことはありましたか?

「いや、こんな成功は想像したことがなかった。いまは違う世界に生きていることに気づいたよ。かつて自分がしでかしてきたことや巻き込まれて来たトラブルは、俺がその存在を認めなければもうこの世にはないことだと気づいたんだ。耳に噛み付いたことや1992年(レイプ事件)のことは俺が許さない限り、もう存在しない。俺たちは新しいことに挑戦すべきだし、過去は捨てて前に進むべきだと思う」

ーーどのように乗り越えたんですか?

「俺に時間を捧げてくれた人たちのおかげだね。俺が変わろうとしていることを知った人たちが、手を差し伸ばして導いてくれたんだ。リハビリの導師、トレーナー、妻……健康的な生活を作ってくれた全ての人たち。今の成功を助けてくれたわけではないけど、健康的に生きることができて生きる活力を与えてくれたことは間違いない」

ーーもしいまカムバックに苦しんでいる人がいたらどんなアドバイスをしますか?

「とにかく止まらないこと。ジャーニーというバンドの歌を知ってるか? ”信じることをやめないで”(Don’t Stop Believing)、俺はいつもこの言葉を自分に言い聞かせてるんだ。この曲を聴くたびに、この曲が俺のことだと思う。俺は何があっても止まらないんだ」

過去の悪評を捨て、健康的な生活を送り、着実に前に進み続けるタイソン。第2の人生は明るい未来があるようです。

Men’s Health Newsより/リサーチ 坂野晴彦)