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アメリカのランニングシューズ専門サイトで、54歳で未だ現役で走り続けているライターが興味深い投稿をしていました。

彼によれば、かつてランニングと年齢に関して2つの誤った考えが浸透していたそうです。
 
一つは、「ランニングは若者向けである」ということ。
 
50年代には、ランナーのピークは20代前半だと言われており、30歳のころには引退するとされてたそうです。40代で走り続けている男性はかなりレアな存在だったと言います。なので50代以上で走り続けるなんて、心臓、ヒザ、背中、へのリスクが大き過ぎて、ありえないこととされていました。
 
言うまでもなく、今は60代の選手(男女問わず)が若い選手より早く走ることもあり、歳とともに走りの質が変わるものの、走ることによって得られる快楽やバイタリティの感じ方は、若いランナーに勝ることはあっても劣ることはありません。走ることを楽しむのに当たり前ですが、年齢は関係ないのです。
 
もう一つ言われていたのは「子供は長い距離を走らせてはいけない」という説でした。
 
この説は近年、急増して来た説です。
 
むしろかつては3歳の少女がお父さんと一緒に10キロ走っているという記事が新聞に載ったり、80年代には9歳の少年がニューヨーク・マラソンでサブ3を記録したり、子供は長い距離を平気で走っていました。
 
ところが、あるときから専門家らから、親が子供に長距離を走らせると、身体的な成長に弊害が出たり、燃え尽き症候群的な精神的な弊害が出たりする恐れがあると唱えるようになりました。
 
この説に関しても言うまでもないことですが、子供でもモチベーションを持って自分のペースで走れば、何の問題もありません。
 
このライターは自身の長い経験と研究の結論として、結局、自分のペースで、オーバーワークにならないよう注意をしていれば、走ることに年齢は関係ない、と締めくくっています。
 
それは、なぜならば大前提として、人類にとって走ることはーー年齢に関係なく――自然の摂理であるからだと。
 

runningshoesguru.comより/リサーチ 坂野晴彦)
 Photo/Original Update by keepwaddling1