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patagoniaの2007年カタログに写真が使われたことで話題となった写真家グレン・デニーの写真集『Yosemite in the Sixties』は、60年代のクライマー達の息づかいを今に伝える貴重な資料です。ジャック・ケルアックが『路上』を書いた時代、クライマー達は手製の道具を携えて、ヨセミテのビッグウォールに集結したのです。

フレームに収められた彼らの表情はあくまで自然体で、山が生活の場そのものだったことが伝わってきます。自然の中での結婚式を捉えた一枚は端的にそれを表現している美しい写真です。
 
旅の雑誌PAPER SKYには、その写真家グレン・デニーが撮影監督を務めた幻の山岳フィルム『エル・キャピタン』の監督インタビューが動画で掲載されています。
 
自ら道具を手作りし、未踏の岩壁を制していった60年代クライマーの姿は、シンプルな言葉だけを頼りにアメリカを放浪したビート詩人達と重なってきませんか。

(文 松田正臣)

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