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「人は血管とともに老いる」

アメリカの内科医オイラーは「人は血管とともに老いる」という金言を残している。現代社会には電気、水道、ガスといった社会的インフラが不可欠だが、カラダに欠かせないインフラは血管。カラダは60兆個とも言われる無数の細胞の集まりだが、その細胞は血管が運ぶ酸素と栄養素がないと一時も生きられない。

その老化はすなわちカラダの老化に直結すると覚悟したい。

家庭の医学

血管の総延長は約10万km。地球2周半

血管は血液が流れる内腔に近いところから、内膜、中膜、外膜からなる3層構造。内膜には薄く平らな内 皮細胞がタイルのように敷き詰められ、中膜には平滑筋細胞という筋肉の一種が豊富で血管の伸縮をコントロールしている。

そして外膜には血管自身に血液を供給する血管が走り、血管の伸縮を司る自律神経の末端が入り込み、その端末を中膜にある平滑筋細胞まで延ばしている。

血管は心臓から全身に血液を運ぶ動脈、 動脈から枝分かれして組織や細胞に血液を供給している毛細血管、毛細血管から血液を回収して心臓に戻す静脈に大別される。

この3タイプを合わせると全身の 血管の総延長は約10万km。地球2周半にもなる。

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