(文 小俣雄風太)

いま世界でホットな自転車のカテゴリー「グラベル」のイベントが今年は本格的に日本に導入されている。11月24日には人気シクロクロス大会の弟分として〈野辺山グラベルチャレンジ〉の初開催が決定。間も無くエントリーが開始される。

2019年は日本におけるグラベル元年?

「砂利道」を意味するグラベルが自転車の用語として定着したのはここ数年のこと。発祥の地アメリカではレースやライドが盛んに行われ、そのブームは自転車の本場ヨーロッパに波及している。我が国にも数年前より専門誌やメディアがグラベルを取り上げるようになったが、まとまったイベントが開催されるようになったのは今年になってからだ。

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2019年には白州バイクロアでDEER HUNTER、セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝ではグラベルバイク部門が、そしてこの10月にはグラベルブームの火付け役的イベントGrinduro(グラインデューロ)が日本で初開催される。その流れを締めくくるように、11月24日には長野県野辺山にて〈野辺山グラベルチャレンジ〉が初開催される。

イベントを手がけるのは、「野辺山シクロクロス」ことRapha Supercross Nobeyamaの実行委員会。前日の11月23日(土)にシクロクロスレースを、翌日にグラベルロードイベントを共に楽しんでもらおうという意図だ。日本におけるシクロクロスの潮流を変えた「野辺山」プレゼンツのグラベルイベントに注目が集まる。

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オーガナイザーの矢野大介氏はこのタイミングでのグラベルイベント開催にあたり次のように語っている。

「この2〜3年注目度の上がっているグラベルイベントは、林道をメインとするため、一般公道を封鎖するロードレースよりもフィールドを提供しやすいと言えます。機材面でも各代理店が最新のバイクを取り入れるなど、機が熟してきました。今年は王滝のグラベル部門やグラインデューロなどが開催され、来年もさらにいくつものイベントが立ち上がると聞いています。

〈野辺山シクロクロス〉の主催者がいまグラベルイベントをやるにあたって、特筆するような新しさ、ということはありません。シクロクロスも元々日本で愛好されていましたし、競技者も多かった。ただ、野辺山が日本におけるシクロクロスの裾野を広げた部分はあると思います。それは土地の魅力やそれに起因するコンテンツの良さがあったから。同じことを、この〈野辺山グラベルチャレンジ〉でもやりたいですね。内容の濃さに注目してもらえればと」

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どんなバイクでも、楽しめる設定に

イベントは大きく、3つのカテゴリーに分けられる。設定された区間(セグメント)でのタイムを競うレース、コースを楽しむツーリングが距離別とロングとショート。いずれも、八ヶ岳の景観や森の雰囲気を楽しめるコースになっているという。気になる難易度も、「シクロクロスのような泥もなく、専門的なスキルは必要ないので、淡々と3時間走れるライダーであればどなたでも」参加できるものになっているという。

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バイクに関しても規定はないが、グラベルグラインダー、MTB、シクロクロスなどのオフロードバイクが推奨され、ロードバイクでも25C以上のタイヤなら走れなくはない(が楽しめるかは微妙)という設定になるとのこと。また、市場のトレンドでもあるEバイク部門も設定されるあたりは、世界的な流れとも合っている。

これまで2日間開催だったシクロクロスの1日をグラベルイベントにしたことについて、矢野氏は「機材的にも近いものがありますので、普段シクロクロスを楽しんでいる人にグラベルを、あるいは逆にオフロードライド愛好家にシクロクロスを、というクロスオーバーを期待しています。今までは長くて1時間x2でしたが、せっかくの野辺山というロケーションでじっくりライドを楽しんでほしいという思いもあります」

注目の〈野辺山グラベルチャレンジ〉のエントリー受付は、2019年9月30日(月)の朝4時から申し込みサイトで開始されている。日本のグラベル元年を象徴づけるイベントとなるか、走って実感してみては。