(写真 本永創太 / 文 小泉咲子 / 協力 THE NORTH FACE

小柄で腕力のない女性でも、仲間と盛り上がれて楽しめるクライミングの魅力を伝えてきた本連載も最終回をむかえる。最後に双子の女優・タレント、蒼あんな&れいなが訪れたのは、岩手県盛岡市にある音楽とクライミングを融合させた「THE STONE SESSION / JAZZYSPORT MORIOKA」。旅の途中にひと登り! オーナーのCHOKUさんとの語らいの中で、二人が見つけた新しいクライミングの魅力とは。

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CHOKUさん(写真・中央)にDJ機材を触らせてもらい、DJ体験を楽しむあんな(左)とれいな(右)

クライミングと世界の良質な音楽がクロスする場所

蒼あんな&れいなが訪れた「THE SONE SESSION」は、牛舎をリノベーションした建物にあるクライミングジム。ここが他のジムと一線を画しているのは、オーナーのCHOKUさんが仲間と立ち上げた「JAZZYSPORT」という音楽レーベルのショップと併設されている点だ。ショップ内にあるDJ ブースの前を通ると、すぐそこがジム。オランダ出身の世界的なグラフィティライターZEDZが描いたグラフィティのあるクールな空間だ。そして、CHOKUさんがセレクトした世界中のソウルフルな音楽が、スピーカーから流れている。

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CHOKUさんが音楽とクライミングを融合させたのは、アマチュアからプロまで参加する国内最大規模のボルダリング大会「THE NORTH FACE CUP」や、ボルダリングジャパンカップでDJをしたことがきっかけ。自身もクライミングの虜となり、「音楽とスポーツで感じる気持ちよさは同じ」と気づき、そのことを体感できる場所としてこのジムを作った。今では、ルートセットも手掛ける。

「100、200とある中からその日にかけるレコードを選ぶことと、ホールドを選んでルートを作ること。その二つが、僕の中でクリエイティブな作業としてシンクロしたんです。もちろん登ること自体の楽しさにも惹かれましたが、セッターとして、スタートからゴールの間での山場を考えながらルートを作ることと、DJとしてお客さんの盛り上がりを計算してレコードをかける順番を決めることが、僕にとっては同じだったんですよね。それで、一気にクライミングの世界にハマりました」(CHOKU)

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この日も、二人のレベルに合わせて次々にホールドを追加。「ルートってこんなに自由なんだ!」と二人も驚きが隠せない。新たなルートができたことによって、思いっきり飛び上がったり、壁に身体を引き寄せて横に動いたり、これまで以上に動きのバリエーションが求められ、課題をクリアしたいというモチベーションもテンションも高まる!

 

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「成功したら足したホールドを外したり、小さなサイズのものに換えたり、逆さに付け替えてみるのも面白い。料理にしても、これは柚子胡椒でと決めるよりも、わさびでも美味しいかもしれない。それくらい自由でもいいと思ってます。決まったルートだけでなく、変わっていくホールドに対応していくことで身体の動きへの理解も深まるし、トップアスリートの試合を観戦するのも面白くなり、どんどんクライミングにハマっていくと思いますね」(CHOKU)

 

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難易度が高いところでためらっていると、CHOKUさんも一緒になってホールドの位置を教え、「いける!いける!」と背中を押す。そして、どちらかが失敗して壁から落ちると、もう一人がすかさずトライ。1秒でも早く登ってゴールしたくてたまらない二人。すっかりクライミングの魅力にハマったようだ。良質な音楽を聴きながらのクライミング体験はどんなふうに感じたのだろう。

 

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「新鮮でしたね。音楽が流れている中で登ってみたら、いつもよりリズミカルにテンポよく動けました。ショップに入った時から、レコードが並んでいたりDJブースがあったり、こんなオシャレな空間でできるのかと思うとテンションが上がりました!」(れいな)

「私の場合は、登っている時は、音楽のことを忘れてたんです。そのくらい、目の前の壁に集中できていたんだと思います。音楽によって無心になれたんだなって。れいなが登っているのを応援している間は、しっかり音楽が耳に入ってきて、いい音でリラックスできましたね」(あんな)

 

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“旅×クライミング”は意外と好相性!

「THE STONE SESSION」は、今、注目のクライマー、伊藤ふたば選手が小学生の頃から練習しているジムでもある。一流アスリートが通うジムならストイックなのかと言えば、けっしてそうではない。地元の親子連れや会社帰りのサラリーマン、若いカップルなどさまざまな人達が集う場となっている。そして、今回、蒼あんな&れいなのように、旅の一環としてクライミングを楽しみに訪れる人達も多いそう。

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「ジムで知り合った人達が仲間になって、地方のジムに遠征するカルチャーがあって、うちにも遠くからも来てくれますよ。クライミングがメインの目的でなくても、観光やグルメを含めた旅のアクティビティのひとつとして、いろんな角度の楽しみ方があると思いますね」(CHOKU)

CHOKUさんにお手本を見せてもらったり、和気あいあいと登る二人。初対面同士でも、共に汗をかき、同じ時間と空間を共有することで、すぐに距離を縮めてくれるのがスポーツの素晴らしさ。まさに、この瞬間も、クライミングを通じて、セッションをしながら地元の人とのコミュニケーションが自然と生まれていく。その流れで、地元のグルメやおすすめスポットを聞いたりなんてもこともでき、旅とスポーツの親和性の高さが感じられる。

荷物が気になる旅では、THE NORTH FACEのクライミングウェア「BEYOND THE WALL」ラインのような軽量なウェアが嬉しい。

 

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「旅行で荷物が多くなるのは困るけど、これはコンパクトに畳めるので、荷物が増えた感覚はまるでなし! シューズはジムでレンタルできますしね」(れいな)

「本当に生地が薄いから軽いし、サラサラした肌触りが気持ちよくて、登ってる時もノーストレス。速乾性が高いのも旅向き。宿で洗ったらすぐに乾いてくれそうです」(あんな)

 

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「こんなに気軽で楽しいスポーツを知らないのはもったいない」

本連載を通じて、初めてクライミングを体験した葵あんな&れいな。毎回、登ることの楽しさを全身で味わい、笑顔が絶えなかった。

「日本各地のジムに行ってみて、こんな楽しいスポーツを今まで知らなかったことがもったいなかったと感じましたね。クライミングって、黙々と一人で登るイメージがありましたが、誰かと一緒に盛り上がりながらやれるスポーツでもありました。やっぱり、何でも体験してみるって大事だなって。やればやるほど楽しくなってくるし、登れないと悔しくて、どんどん登りたくなるんです。そんな自分の負けず嫌いっぷりにも気づきました(笑)」(れいな)

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「改めて、新しいことを始めるってすごく楽しいんだと感じました。それが、今回、私たち二人にとってはクライミングだったわけですが、思っていたよりずっと気軽にできるスポーツでした。いつもやっているランニング以外に、スポーツの選択肢が増えたことも嬉しいです。今後、台湾に行くんですが、気になっている大きなジムがあって。ジムによっていろんなカラーがあることを知ったので、これからも旅ごとにいろんなジムに行ってみたいですね」(あんな)

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蒼れいな(右)・あんな(左)
1987年生まれ。東京都出身。一卵性双生児姉妹のタレント・女優。旅行好き、台湾好きが高じて、日本と台湾の二拠点で幅広く活躍している。趣味として、キックボクシングをはじめ、ランニング、サーフィンなどのスポーツを日常的に楽しんでいるアクティブな姉妹。姉はあんなで、れいなが妹。
instgram:れいな @reina_aoi_twins/あんな @twins_anna

THE STONE SESSION / JAZZYSPORT MORIOKA
〒020-0124 岩手県盛岡市厨川5丁目13−48
019-647-3855

営業時間:火曜日-金曜日 13:00-23:00/土曜日 13:00-23:00/日曜日 10:00-20:00
登録料:1000円
ボルダリング利用料:大人1,000円〜/大学生・高校生800円〜/子ども800円〜(利用時間によって金額が異なる)
thestonesession.com