「パークラン」のムーブメントが面白いことになりそうだ。イギリス発祥の「毎週土曜日に5kmを走ろう、歩こう」というイベントが日本に上陸したのは2019年4月。無料で気軽に参加できて、それぞれのペースで走れるこのイベントは、観光や地域行政までも動かすパワフルさを秘めている。

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土曜日の朝、二子玉川の河川敷にはどこからともなくランナーが集まってくる。彼らはみな、パークランの参加者。みるからにシリアスそうなランナーから、ベビーカーを押す方、犬を連れた(!)方まで、200人近い人々の顔ぶれは、文字通り老若男女だ。

パークラン参加のハードルは高くない。事前にオンラインで登録を済ませ、発行されるバーコードを印刷して持っていくだけ。あとは土曜日の朝8時前に集合場所へ向かえばいい。初参加の人のためにボランティアによるちょっとした説明がされる。距離は5km。ゴールしたらもらえるフィニッシュトークンと自分のバーコードをスタッフにスキャンしてもらうこと。他の河川敷利用者に迷惑にならないよう走ること。

200人近い参加者がスタートしていく様子は立派なランニングイベントだが、猛烈なスピードで駆けていく人もいれば、最初から歩き出す人もいる。老若男女、それぞれのスタイルで5kmを動く。途中の分岐点には必ずボランティアスタッフの方がいて、進む方向を誘導してくれる。気持ちの良いペースで走って、5kmをゴール。もらったトークンをバーコードと一緒にスタッフのスマホに読み込んでもらう。タイムや順位はおってパークランのウェブページに掲載されるという。

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言ってしまえばこれだけのイベントである。けれども、それぞれのペースで、それぞれのスタイルで、一緒にスタートして5kmを動くということに不思議な連帯感がある。参加者やボランティアの方とのコミュニケーションが嬉しい。フィニッシュが爽快だ。走ってよかった、と思える何かがある。フィニッシュ後は自由解散。めいめい近くのカフェに行ったり、もう少し走ったり、さくっと帰路についたりと、自由だ。パークラン、なんだか気軽で気楽で心地いい。

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ワンちゃんと一緒に走る人も!

(次ページ)世界記録を作った二子玉川のパークラン

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