パタゴニアの「Capilene(キャプリーン)」と言えば、長年愛されてきたベースレイヤーのライン。愛用しているonyourmark magazine読者も多いのではないだろうか。

現在キャプリーンは、春夏向けの「キャプリーン・クール」と秋冬向けの「キャプリーン・ベースレイヤー」という2つに大別されている。

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「キャプリーン・クール」には、ライトウェイト(写真上)、デイリー(写真中)、トレイル(写真下)の3タイプ、「キャプリーン・ベースレイヤー」には、ミッドウェイト、サーマルウェイト、エアの3タイプがある。

パタゴニアのWEBサイトを見ればスペックはわかるが、実際の使い心地はどうなのか? それぞれどんなシーンで使えばいいのか? そんな疑問を抱いている人もいるだろう。

そこで今回、このキャプリーン・クール・テック・ティーをあらゆるシーンで使い続けている、パタゴニア・トレイルランニング・アンバサダーである石川弘樹さんに、その使用感を訊いた。

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石川さんは、アメリカでのトレイルランニング・トリップから帰国したばかり。アメリカのトレイルでも、「キャプリーン・クール・テック・ティー」を使い倒してきたようなので、そのインプレッションも含めてお届けしたい。

キャプリーン・クール・ライトウェイト

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キャプリーン・クール・ライトウェイト
5,500円 +税

速乾性はダントツです。これはアメリカのトレイルでもかなり着ていました。乾燥した気候だったいうこともありますが、驚くほどすぐ乾きました。

往復16キロくらいのトレイルで、行きの8キロは登り基調だったのでそれなりに汗をかいたのですが、折り返しで軽く食事をとっている間に乾いてしまいましたから。炎天下であったり激しい運動の際には、これがベストでしょうね。

キャプリーン・クール・デイリー

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キャプリーン・クール・デイリー
3,800円+税

これは吸湿速乾性を持ちながらも、わりと生地の厚みがあるので、少し肌寒い時でも対応してくれます。長時間行動する時や、寒暖の差がありそうな時に重宝します。個人的には、この「デイリー」がもっとも着心地がいいと感じているので、長く着続けることが多いですね。

キャプリーン・クール・トレイル

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キャプリーン・クール・トレイル
5,000円+税

この3タイプの中でもっとも厚手で、保温力を求める時にチョイスします。たとえば、今日は気温が下がりそうだなとか、ロケーション的に冷えるタイミングがありそうだなという時ですね。一般的には、これがいちばん肌触りがいい、着心地がいいと言われていると思うんですが、自分はそういった面よりも保温性に惹かれています。

使い分けると長持ちする

自分の場合、走る距離、時間、気温、シチュエーションによって、使用するTシャツを変えています。そのほうが快適だしパフォーマンスが上がるということもありますが、使い分けをすることによって結果的に長持ちする、長く着られる、というメリットもあります。

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たとえば、レースでは吸湿速乾性と軽量性を重視するので「ライトウェイト」を選びます。

でも、今回みたいなアメリカのトリップであれば、「デイリー」や「トレイル」のほうが使用頻度が高い。今回は荷物も背負って走っていたので、薄手のものよりは少し厚みがあって耐久性も兼ね備えているほうがいいなと思っていたんです。

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もし夏場に日本で荷物を背負わずに走るとしたら、走り慣れていてコンディションを熟知しているコースであれば「ライトウェイト」ですね。ただ、初めてのトレイルや状況があまりわからないトレイルの場合、リスクもあるので「デイリー」か「トレイル」を選びます。

着続けられる快適さ

また、走っている時だけではなく、その前後でも着続けられるというのもキャプリーンの特徴のひとつだと思います。特に「デイリー」や「トレイル」は、機能面はもちろん見た目においてもマッチします。

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今回のアメリカのトリップでは、トレイルを走り終えて、そのままクルマに乗って買い物に行ったりレストランに行ったりして、さらにキャンプ地に行ってテントに泊まる、というスタイルが多くて。でもそんな時でも問題なくずっと着続けることができました。

着替える手間が要らないのは便利でしたね。1泊2日くらいのトリップであれば、まったく気にならないと思います。

万が一を考えたチョイスが大事

最後に、ウェア選びにおいて僕がもっとも意識しているのは、バッドコンディションを想定することです。

短い距離や時間であれば、たとえ気温が下がったとしても「ライトウェイト」一枚でガマンできるかもしれない。でも、長くなるとそうはいきません。レースであれば、スタート時のコンディションはもちろん、ドロップバッグに何をチョイスして入れておくかを考える必要があります。

また、レースの時は「ライトウェイト」を着ることが多いんですが、ザックの中のエマージェンシーパックには、かならず予備のドライなTシャツも入れています。それが「デイリー」や「トレイル」です。軽量コンパクトでありながら、最低限の保温力もあるので、万が一の時に安心なんです。

エマージェンシー用として、Tシャツを1枚持っていくということは、以前から僕が推奨していることでもあるので、みなさんも試してみてください。

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パタゴニアのキャプリーン・テック・ティーを見る


写真提供:石川弘樹
文: 根津貴央
トレイルカルチャーウェブマガジン『TRAILS』のライター&エディター。