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(監修 石川三知(Office LAC-U 代表、スポーツ栄養アドバイザー)/イラスト 越井隆/文 黒澤祐美)

精製された白米やパンにはエネルギー熱量を促す栄養素がほぼ入っておらず、身体の一部に変わりきらなかった糖は体脂肪となり蓄積する。

このことから、体重を落とすことを目的とする人には、糖を減らすことは有効だといえる。

しかし、これが身体の限界を引き上げる食事かといえば、そうではない。

体内の糖が枯渇すると、人の身体は筋肉を削り、エネルギーを作り出そうとする。

こうなると明らかにパフォーマンスは低下し、疲労骨折や、貧血、古傷が痛むなどマイナスとなって身体に現れてしまう。

体格、運動量、体調で糖質量を調節するのはよしとしても、完全にカットする必要はなし。

それよりも代謝回路のスイッチを入れるマグネシウム(大豆、海藻、ナッツなど)、代謝を促すビタミンB群(豚肉、枝豆、貝類など)、電子伝達系に関与するコエンザイムQ10など、摂った糖を効率的にエネルギーに変える食材と一緒に食べることが重要である。

監修: 石川三知
Office LAC-U 代表、スポーツ栄養アドバイザー。山梨学院大学スポーツ科学部非常勤講師。日本オリンピック協会強化スタッフを歴任し、フィギュアスケートの高橋大輔選手、競泳の渡部香生子選手などオリンピック選手をはじめとするアスリートの栄養をサポートする。栄養に関する著書も多数。

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