(監修 山田知生 / イラスト 藤井友子 / 文 倉石綾子)

睡眠不足は脳と身体の疲労の原因の最たるものだが、とりわけ脳に深刻な悪影響をもたらすことがわかっている。

マサチューセッツ州にある米国科学研究所が行った、睡眠不足の患者のアイトラッキング・テスト(注)では、睡眠不足の程度が深刻であるほど、認知能力や注意喚起能力が低下した。

また、そのテスト結果には、脳震盪のような軽度の外傷性脳障害を負った被験者のテスト結果と似たパターンが出現した。

これは睡眠不足により脳神経の一部の機能が乱れることにより引き起こされると考えられている。

また、長期的な睡眠不足は脳を縮小させるという別の研究結果もある。

その日の疲れはその日のうちに。脳疲労を回復させる良質な睡眠習慣を心がけよう。

注:VR(バーチャルリアリティ)の器具を装着させ、回ったり、動いたりする小さな黒点を目で追わせて行う。動体視力ではなく、脳の状態を調べるテスト。

出典:Predictive Visual Tracking: Specificity in Mild Traumatic Brain injury and Sleep Deprivation.Jun Maruta, PhD ; Kristin J. Heaton, PhD ; Alexis L. Maule, MPH ; Jamshid Ghajar , MD , PhD

監修:山田知生
スタンフォード大学スポーツ医局アソシエイトディレクター兼アスレチックトレーナー。プロスキーヤーとして活動した後に渡米、スポーツ医学とスポーツマネジメントの修士号を取得。同大の男女水泳、野球、男子バスケチームなどを担当する。臨床経験15年以上。

※2018/11/28発売mark10『RECOVERY FOR TOMORROW 明日のために本当の休息』転載記事

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