「全米最強のスポーツ大学」の呼び声高いスタンフォード大学。世界トップクラスのアスリートのコンディショニングを担う山田知生さんに聞く、疲労マネジメントのティップス。

(監修 山田知生 / イラスト 藤井友子 / 文 倉石綾子)

Q 「脳疲労」って具体的にどんなもの?これを自覚する方法はありますか?

「いくら寝ても疲れが取れない」「朝起きてもすっきりしない」、これらは疲労のサイン。疲労は数値化するのが難しく、精密検査を行っても表に現れることはありませんが、錯覚ではなく実際に身体が上げている悲鳴なのです。

例えば、睡眠不足で明らかに疲れているアスリートに「アイトラッキング・テスト(くるくると動く黒点を目で追わせ、視線を計測するテスト)」を受けさせたところ、脳震盪を起こした選手のテスト結果と似たパターンが出現しました。

睡眠は脳と身体の疲労を回復させる役割を担いますが、睡眠不足はそれほど脳に負担をかけるのです。

以下に、自覚しにくい脳疲労を客観視するための4つのバロメーターをご紹介しましょう。

1 疲労感のない安静時の脈拍をベースラインとし、それよりも脈が速い、遅い
2 就寝/起床時間がバラバラである
3 腰が痛い
4 呼吸が浅い

1と2は自律神経の働きの乱れ、3と4は身体のバランスが崩れ、あちこちに余計な負荷がかかっている可能性があるので要注意。

(次ページ)→Q 疲れにくい身体を作るためのポイントはなんですか?

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監修:山田知生
スタンフォード大学スポーツ医局アソシエイトディレクター兼アスレチックトレーナー。プロスキーヤーとして活動した後に渡米、スポーツ医学とスポーツマネジメントの修士号を取得。同大の男女水泳、野球、男子バスケチームなどを担当する。臨床経験15年以上。

※2018/11/28発売mark10『RECOVERY FOR TOMORROW 明日のために本当の休息』転載記事

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