編集部が実際に体験したものだけをリポートするmark gear by onyourmark。編集部員ホンネのインプレッションをお伝えします。今回は話題のマラソン用シューズをピックアップ。

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クッショニングを極めたHOKA ONE ONEが送り出すレーシングシューズ

HOKA ONE ONEの代名詞といえば、厚底が生み出すクッショニング性能。しかし、今回登場した〈EVO カーボン ロケット〉は、目を見張るような厚底ではない。あれ? と思ってソールに目を凝らすと、そこにこのシューズの肝があった。

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アウトソールの合間から覗く黒い物体。よく見ると繊維の模様に黒光りしている。これは釣り竿やロードバイクでおなじみのカーボンだ。そう、〈EVO カーボン ロケット〉はカーボンプレートをソールに内蔵した、生粋のレーシングシューズなのだ。

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着地時にたわむプレートの反発力が推進力となってランナーを進ませる。トレードマークの厚底と引き換えに、スピードを生み出す新機軸を手に入れたということ。HOKA ONE ONEならではのポップなカラーリングに隠されたレースへの志向。羊の皮を被った狼ということか。

手に取ったときの軽さにはそのまま、履いた時の軽快なフィーリングとなる。マラソンやレースに対応するロードシューズということだがそれでもソールの厚みは十分。クッショニングのあるふわりとした履き心地は健在だ。

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だがジョッグペースではわからなかったシューズの真価は、キロ4分10秒台のペースまで上げると顔を見せる。気持ちフォアフット目の足の運びに対応するように、シューズが加速していく感覚がある。正直なところ、カーボンプレートのしなりを存分に体感できるほど反発感は強くないが、逆にこのマイルドさは、履く人を選ばないメリットがある。

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それに十分に厚みのあるソールが路面からの衝撃を吸収してくれるので、足への負荷が少ない。気持ちよく速度を伸ばしていける感覚を味わった。

同じくカーボンプレートを採用しているナイキのヴェイパーフライ4%が履く人と走り方を選ぶシューズであるのに対し、この〈EVO カーボン ロケット〉はより万人に向くレースシューズと言えるだろう。テンポ走やマラソンの本番で速く走る喜びをくれる、いいパートナーになってくれそうだ。

HOKA ONE ONE EVO カーボン ロケット製品ページ

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(文と写真 小俣雄風太)