fbpx

良質な睡眠が疲労を回復させるというのは、いまや一般的な常識の範疇になっている。しかし、練習と睡眠を同じトレーニングとして対等に捉えられているのは一部のアスリートだけだ。社会で働いている以上、自分の意思に反して夜間にパソコン作業をしなければならないこともあれば、練習時間が取れず睡眠時間を削ることもしばしばある。その生活に適応する睡眠サイクルを作るにはどうすればよいのか。良質な睡眠をとるためのヒントを探る。

【関連記事】
良質な睡眠を取るためのヒント

(監修 菅原洋平(作業療法士、ユークロニア代表)/イラスト 鈴木暢男/文 黒澤祐美)

寝付きの悪さの原因=「交感神経の高まり」を鎮めるための温活

交感神経が高まる運動後に「寝付きが悪い」と感じるのは、正常な反応である。

ところが、ストレスや疲労が蓄積すると交感神経が高い状態でも眠れてしまうという厄介なことが起こる。

交感神経が高いまま寝ると、寝ている間も血圧が高い、頻脈、呼吸が浅いといった状態が続き、目覚めた時に疲れが取れない。

起床時に目や口の渇きを感じたり、寝ている間に歯ぎしりをしたりする人も同様だ。

そこで実践したいのが、寝る前の温活。

起き抜けに口が渇いている人は『首』。

日中トイレの回数が少ない、夜中何度か目覚めるという人は『仙骨』。

むくみやすい、足が冷えやすい、足の汗をよくかくという人は『足首』を、それぞれ就寝30分前に蒸したホットタオルで温める。

気持ちが落ち着き、深い眠りにつけるはずだ。

※2018/11/28発売mark10『RECOVERY FOR TOMORROW 明日のために本当の休息』転載記事

「mark 10」は全国書店と、amazon楽天ブックスなどのオンラインでご購入いただけます。また、『mark』のバックナンバー(01~09号)は、SHOP by onyourmarkからご購入が可能です。オリジナルグッズやバックナンバーも、ぜひあわせてチェックしてみてください!
オンライン販売 amazon