アスリートのためのソーシャルネットワークを提供するWEBサービスSTRAVA。そのSTRAVAが2018年、日本での本格的なコミュニティづくりを始めると発表した。先日行われたプレスイベントでは、彼らが持つ豊富なビッグデータを用いた日本のランナーやサイクリストのインサイトの報告や、プレス向けのミニSTRAVAチャレンジランなどのイベントが行われた。

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STRAVAの顔となる三島英里さんはFacebookのGrowth Coordinator、InstagramのRegional Community Leadなどを経てSTRAVAへ

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プレゼンテーションではビデオで創業者の二人からのメッセージ 日本はエンデュランス大国と絶賛

そもそもSTRAVAとは

onyourmarkの読者ならご存知な方も多いだろうSTRAVA。まずは、その機能や役割を簡単におさらいしてみよう。

GPSトラッキング&ログ機能
まず第一義にはアクティビティをGPSでトラッキングして、記録するGPSログアプリであるということ。サイクリストから火が付いたSTRAVAだが、近年はランナーの利用者が増えている。さらにトレーニングなど32種類のアクティビティのログを残すことができる。

ソーシャル機能
STRAVAが爆発的にユーザー数を伸ばしているのはソーシャル機能が充実しているから。FBの「いいね」のような「kudos」でお互いを励ます機能や、折々に用意される「STRAVAチャレンジ」などの参加型オンラインイベント、「セグメント」と呼ばれる区間を作って競い合う機能など、つながりを持ちながらモチベーションを維持する工夫が施されている。

ビッグデータ分析
さらにSTRAVAでは、3600万人、累計20億アクティビティ(2018年12月時点)という膨大なデータをいったん匿名データにしたうえで、様々な分析に用いている。以前onyourmarkでも紹介したヒートマップや、STRAVA METROなど、自治体の街づくりなどにも役立てられているという。

日本人のアクティビティ傾向

上記のようなデータは日本でも蓄積されてきている。今回、日本での本格立ち上げに伴って、日本独自のデータも公開された。そのうちのいくつかをここでご紹介しよう。

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ランニングをする時間
まずはグローバルに利用されているSTRAVAならではの、世界のユーザーと日本の比較。
日本は、比較対象国に比べ、朝の野外ランのピーク時刻が最も早いことが明らかになった。午前6時前にランニングを開始する割合を見ると、日本は10.6%、アメリカは7.9%、ブラジルは5.3%、イギリス・フランス・ドイツは2.5%以下。早起きでストイックなランナー像が浮かび上がってくる。

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さらに6時前、20時以降に走るランナーを合わせると23.2%と2位のアメリカとブラジルの2倍強に達する。労働時間の長い日本のランナーが、工夫してランニングの時間を生み出している様子が見えてくる。

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人気のランニングスポット
1年間で走られた人気のランニングスポット(5㎞以上)は、やはりと言うべきか、皇居外周の「Imperial Palace Loop-South Start」(東京千代田区)。年間で74,461件、1日平均で204回も走られた計算だ。

人気のサイクリングスポット(獲得高度150m以上)
一方、サイクリストに人気だったのは「ヤビツ峠 コンビニスタート」(神奈川県秦野市)。峠好きの日本のサイクリストの傾向がよく出ている。サイクリストが年間で42,997回、1日平均で117回挑戦している。

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2018年のレポートは2017/10/1〜2018/9/30のデータを基に作成

一年で最もアクティビティが記録された日
また、STRAVAが毎年発信する#YEARINSPORT というレポートでも様々なデータが公開され、世界のアスリートの動向がビビッドに浮かび上がってくる。例えば「Most Active Days of the Year」では、最もアクティビティが記録されたのはいつなのかがわかる。

サイクリングでは7月14日土曜日に22.21万のアクティビティが記録されている。イベントとしてはツール・ド・新城が行われているが、アクティビティ数との関係はあるだろうか。

またランでは2017年11月23日木曜日が17万で最も多かった。この日は勤労感謝の日で休日。この前後にマラソン大会の第一波があったことなどから納得できるデータだ。

一方で不思議なのが、7月4日水曜日に最も多くのアクティビティ(42.82万)が記録されていること。何もないはずの平日にこれだけのアクティビティが記録されたのはなぜなのか編集部では分析しきれなかった。心当たりのある方は、ぜひご一報を!

STRAVAの成長とコネクテッド・フィットネスの成長

つい先日累計アクティビティ投稿数が20億件を超えたというSTRAVA。特筆すべきは、10億件達成までは8年の歳月を費やしたのに対し、そこから20億件まではたったの18カ月しかかかっていなということ。ユーザー増加の勢いが一気に増していることがよくわかる。

STRAVAではこうしたコネクテッド・フィットネスが成長していることに対して、ウェアラブル機器の性能アップとコストダウンや、規範的なワークアウトの需要の高まりに要因があるとみている。

onyourmarkの読者なら、アクティビティをログする喜びと、スポーツを通じて人とつながる楽しさはよくご存じのことだと思う。こうした流れは、スポーツのライトユーザーにまで広まっていくだろう。そしてIoTとスポーツの親和性は、より高まって、スポーツの楽しみや健康増進へ益々寄与してくれるに違いない。

日本の本格ローンチに際し、公式STRAVA JAPAN CLUBが立ち上がっている。
https://www.strava.com/clubs/stravajapan

また、onyourmarkのストラバクラブにもぜひ参加を!
https://www.strava.com/clubs/onyourmark