(写真 田辺信彦 / 文 小俣雄風太 / 協力 ニューバランスジャパン

onyourmark.jpが注目する三村仁司氏監修のニューバランスのレースシューズNB HANZO V2。リリースを前に、一足早くNB HANZO V2を体感できるテストランの機会に恵まれた。

すでにお伝えしてきた通り、プロランナーの神野大地選手がマラソンの勝負シューズに選んだNB HANZO V2は、「現代の名工」三村仁司氏がニューバランスで初めて手がけたレーシングシューズだ。

プロランナー神野大地の “マラソン勝負シューズ” ニューバランス NB HANZO V2
“現代の名工” 三村仁司によるニューバランス NB HANZO V2 が遂にベールを脱ぐ

NB HANZO V2「R」(左)/ NB HANZO V2「S」(右)

メディアに向けたテストランのセッションにずらりと並ぶNB HANZO V2。三村氏が手がける本作は、軽量・高速ラン向けの「S」とよりオールラウンドな使用を想定した「R」の2種類がラインアップされる。それぞれ、ブランドフェイスの「N」アイコンが白と黒になっているほか、アッパーの素材のメッシュ具合やトゥのパターンが異なる。

フルマラソンでサブ3.5をターゲットとするonyourmark.jp編集部・小俣と荒川は、オールラウンドな「R」を選択。しかし手に持っただけでもその軽量さが感じられる。足入れも非常にスムーズで、シューレースでタイドアップしていっても嫌な締め付け感がない。このあたりはシューズの上質さと、三村氏による長年の蓄積から導き出された日本人向けラスト(足型)の効果が実感できる。

“ゆっくり走ると逆に疲れるシューズ”

テストランのセッションでは、NBRCコーチが開口一番「今日はかなりハイスピードで走ります」と集まったメディアを喜ばせ、場を和ませる。「そうでないと、HANZO V2の真価を体感していただけないですから」

速く走る、と言われると必要以上に身構えてしまいそうだが、両足にNB HANZO V2を履いた今、早く足を前に出したくて仕方がなくなってくる。フィットのよいレーシングシューズがもたらす高揚感だ。まず最初はジョグのペースから。軽く足が出て行くが、足裏へダイレクトに伝わってくる路面の感覚にも驚かされる。お世辞にも快適とは言えないな……と思っていると、

「このシューズはゆっくりペースだと逆に疲れちゃうと思います。では、ペースを上げていきましょう!」

ぐんぐんと速度が上がっていき、メディア集団もばらけてくる。個人的にもこれはだいぶキツイぞ、というスピード域に入ると、シューズの軽さと路面からの反発が絶妙に。ストライドと加速感がシンクロし、シューズが気持ちよく体を前へ前へと運んでくれる感覚を味わった。

終わってみると、一番速いところではキロ3分後半というペース。この速度域になってみて初めて、ジョグペースでは足裏に感じすぎる路面のダイレクト感も、路面を蹴る走りに対応するためのソールであることがわかる。このペースで42.195kmを走りきれる脚力があるなら、さらなる快適さとスピードをもたらしてくれるだろう。

このシューズは、サブ3でマラソン完走を狙う人にとって、確実に選択肢に入る一足だ。

「S」と「R」その使い分け

テストラン終了後、個人的に「S」も試してみた。こちらはやはりより軽量で、スパルタン。全力に近い、飛ぶような走りにぴったりとついてきてくれるシューズだが、サブ3ペースでも履きこなすのは難しいと感じた。サブ2.5、それ以上を狙うようなベースのできたシリアスランナーのためのシューズだろう。

後日知ったところでは、プロランナー神野大地選手も、マラソンでは「R」を履いているという。「S」はスピード練習や、トラックでの比較的短い距離に着用するとのこと。同じフィット感で、用途別に履けるシューズがあれば、フルマラソンに向けたビルドアップにも効率がよいだろう。

走り慣れたシリアスランナーなら「S」を、サブ3といったワンステップ上を目指すランナーは「R」を、それぞれ短距離の練習用に持つものアリだ。1kmのインターバルやスプリント走など、短い距離でも速いペースで走ることでいいフォームのイメージをつかむことができる。路面のダイレクト感を受け止めて走れる足づくりにも役に立ちそうだ。

マラソンで新しい地平を見るために、NB HANZO V2を選ぶ理由はどんなランナーにも十二分にある。

NB HANZO V2 公式オンラインストア