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2017年は全豪オープンの本戦でグランドスラム初出場、全米ではグランドスラム初勝利を挙げるなど、充実の1年を送った尾﨑里紗選手。昨春、ベスト16に入ったマイアミ・オープンでは予選から本戦へとシビアな試合を勝ち上がり、本戦の3試合ではいずれも格上の相手と互角に戦うことができた。「大きな舞台で勝つ醍醐味を味わって、またあの気持ちを味わいたいと思うようになった」と、1年前を振り返る。


定評のあるフォアハンドを武器に、グランドスラム以外でもレベルの高い試合ができたと手応えを感じる反面、世界と対峙した時に克服すべき課題も浮き彫りになった。昨年後半は怪我や体調不良で思うように勝てず、一時期は「試合に勝てるイメージさえ描けなくなった」というほど、精神的に追い込まれたことも。

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写真上・尾﨑選手着用詳細はこちら

シーズンが終わって10日間ほど、テニスから完全に離れ、地元の神戸でリラックスしたひと時を満喫した。友達と大好きなカラオケに行ったり、実家に帰って愛犬と遊んでリフレッシュしたり。アスリートであることを忘れ、普通の女性として過ごした束の間のオフ。気持ちを切り替えたいま、ようやくメンタルも体調も上向きになり、気分も新たに練習に取り組めるようになったという。

王道を歩んだジュニアからプロへ、そこで知った勝負の厳しさ・面白さ

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テニスシーン写真・尾﨑選手着用詳細はこちら

8歳でテニスを始めた尾﨑選手。きっかけは、近所にあるテニスクラブのコーチに体験レッスンのチラシを渡されたことだった。ちなみに、その時にチラシを手渡してくれたのが現在のコーチ。コーチ曰く、「小学2年生の尾﨑を見て、この子ならいける、こういう子が強くなったら面白いと思った」。

尾﨑選手にとってテニスはあくまでも遊びの一つだったというが、コーチが説き伏せて練習させているうち、全国小学生大会に優勝。国別対抗戦であるフェドカップのジュニアの日本代表にも選出された。

「体を動かすことが好きで、無心にボールを追うことが単純に楽しかったんです。それが、コーチに追い込まれたこともあって段々とテニス一色の生活に。中学に入ってからはジュニアの日本代表に選ばれて国別対抗の大会に出場したり、全国大会でシードがついたて優勝したり。そんなこともあって、徐々にプロを意識するようになりました」

ジュニア時代、ただただ楽しかったというテニス。プロとなった現在、勝負に向き合うことの厳しさや辛さの方をより多く感じるというが、その分、勝った時の喜びは大きい。

「相手が自分の戦術にハマって勝てた時は気分がいいですね。自分の狙い通りのポイントにボールが入って、相手を翻弄できたとき。それを無心でできると、気持ちいい試合ができるんです。そんなときは相手の動きが鮮明に見えて、それに合わせて体が無意識に動く。自分でも、自分が何をしているのかよくわからないのですけれどね。

数年前、ラケットを振ればボールが入る、みたいな感覚に陥ったことがあるんです。自分がミスをしても全く気にならないし、それどころか『次は絶対に入る!』という確信しかなくて。相手が返してくるボールのコースまで読める。あの時はこのままずっと試合が続けばいいのに、という気分になりました。あれがゾーンに入った、というのかな」

ただ無心に勝ちたいと願った末に入り込んだ“ゾーン”。ハードなトレーニングを積み重ねたアスリートだけが味わえる無我の境地だ。

憧れのグランドスラム本戦のコートに立って、見えたもの

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グランドスラム初勝利を挙げた2017年。憧れ続けたコートにプロとして立ち、そこで一勝をあげたことで、ようやく求めていたスタートラインに立てた気がする、と尾﨑選手。緊張もあったけれど、今までテレビで見ていた風景がリアルに身の回りにあると思うと、これまでにない高揚感を感じた。会場の雰囲気、歓声、その全てがこれまでとは全く別物だったからだ。

「最初の全豪オープンは緊張しすぎて自分の力を発揮できなかったけれど、続く全仏、全英、全米では自分らしく試合を楽しむことができたと思います。中でも全米での一回戦は格別。苦しい展開だったけれど、勝った時の歓声、周りの熱狂、そうしたものを体感してかつてない興奮を味わいました。テニスを続けるモチベーションって、この一瞬にあるんだな、って」

そんな2017年を経て、今年の目標は自分から積極的にポイントを取りに行く強気のプレーで、グランドスラムの2、3回戦を勝ちあがること。そのためにこれまでのプレースタイルの改造に乗り出しているところだ。

「私はもともとしぶといプレーを得意とするタイプ。けれど、大きな大会で世界のトップ選手と試合を重ねる中で、自分から仕掛ける攻撃パターンを身につけなくては結果を残せないと実感しました。積極的に前に出ていくプレーを身につけるためにも、コートで素早く動けるフィジカルの強さに取り組んでいます」

メンタルも同様で、日々の練習から意識して気持ちの切り替えに取り組んでいる。いざ試合となると、強い気持ちを持っていないと自分から踏み込めないし、相手のミスを待っていたら自分の気持ちが引けてしまうからだ。テニスという競技においては、ポイントとポイントの間の数秒で気持ちを切り替えることが時に勝負を左右するのだ。「リフレッシュしたり気分転換をしたりすることが苦手」という尾﨑選手にとって、メンタル面の意識変革も課題の一つなのだ。

たった一人のコート、だから信頼できるギアを手にしたい

コートでたった一人、格上の相手と対峙する時。頼りになるのはこれまで積み上げてきた練習で培ったフィジカルと、自分の強い気持ちだけ。だからこそ、最大のポテンシャルを引き出してくれるギアが重要になる。

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「シューズとラケットは特に意識して選んでいます。ギアに求めるのは身体との一体感。シューズなら履いていることを忘れさせるような、ストレスのない履き心地。ラケットなら、まるで自分の腕の延長のように扱えるもの。

特にラケットは重要で、振りやすさや打感、ボールの飛び具合まで、自分の理想とするレベルを追求したい。その点、このRADICALは飛びが良くて回転もかかり、私のプレースタイルにはぴったりハマるラケット。機能性はもちろん、シンプルでどこかに女性らしさを残したデザインも言うことなし。特にSAKURAモデルは、柔らかいピンクの色味も好みなんです」

小学生の時からHEADを使っている尾﨑選手にとって、HEADのラケットは絶対的な信頼感をおけるもの。進化したグラフィンテクノロジーにより振り抜きの良さ、パワー、しなやかさ、強さをミニマルなデザインにバランスよく備えたそれは、「人の印象に残るようなプレーをしたい」と願う尾﨑選手の、理想のスタイルに通じるところがあるという。

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「HEADは世界中のトッププレーヤーが使っている、使いたいと思っているグローバルなメーカー。選手の気持ちを考えてギアの開発をしてくれているから、いつも頼りにしています。ラケットは2年ごとに変えるのですが、新しいラケットが提供されるとやっぱりモチベーションが上がりますね。新しい道具が来たら早く試したいし、それで試合をしたい。気持ちもプレースタイルも新たにリセットしたいという時に、新しいラケットを試せるのはラッキーだと思います」

「このラケットが、自分自身ものテニスを変えることに対するモチベーションになってくれそう」という尾﨑選手。まっすぐにテニスに向き合う気持ちと信頼できる相棒を武器に、新しいシーズンでさらなる高みを目指す。

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尾﨑選手使用テニスラケット:¥35,000+TAX/RADICAL SAKURA(HEAD Japan)

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尾﨑里紗(おざき りさ)
1994年生まれ、兵庫県神戸市出身。8歳でテニスを始め、小学6年生の時に全国小学生大会に優勝、ジュニアフェドカップの日本代表に選出。全豪オープンジュニア女子シングルスでベスト8まで進んだ2012年、プロに転向。翌年からグランドスラムの予選に挑戦し始めている。2016年には念願のWTA(女子プロテニス協会)ランキングトップ100入りを果たす。2017年全豪オープンを皮切りにグランドスラム全大会の本戦に出場。3月のマイアミ・オープンでは杉山愛以来となるベスト16に進出した。

尾﨑選手が着用したアイテム

トップス¥4,900、スカート¥7,500/ともにカルベリーズ(トップウィン)、トートバッグ¥15,800/テンベア、ネックレス各¥15,000、ブレスレット¥13,000/すべてグロッセ グラッセ(グロッセ・ジャパン)

テニスラケット:¥35,000+TAX/RADICAL SAKURA(HEAD Japan)、ピアス¥12,000、ネックレス各¥15,000、ブレスレット¥13,000/すべてグロッセ グラッセ

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https://www.head.com/ja-JP/sports/tennis/